大谷翔平、日本ハム時代寮に新聞が…読みやすいなと

日刊スポーツ75周年でメッセージを寄せたエンゼルス大谷(Angels Baseball)

日刊スポーツは6日、創刊75周年を迎えました。戦後間もない1946年(昭21)3月6日、日本初のスポーツ新聞として東京で発行され、1万5000部(1部50銭)が完売しました。スポーツ、芸能、レースの楽しさ、感動、面白さをお伝えして歴史を重ね、3月6日は「スポーツ新聞の日」となっています。エンゼルス大谷翔平(26)が、メッセージを寄せてくれました。

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75周年、おめでとうございます。スポーツ新聞で最古だというのは今、知りました。100年までいって欲しいですね。日本ハム時代、寮に新聞があって読んでいました。シンプルで、見やすいなという印象はありますね。昔の紙面を見返してみると、懐かしいなと。高校3年で160キロが出た時の紙面は、その当時は見てないですけど、後に見ましたね。日本ハムに入る前に、もらったような気がします。

日刊スポーツで二刀流という言葉が出たときに感じた印象は、特に何もなかったですかね(笑い)。あ、そうなんだという感じで。自分でそういう風に言うことはないですし、自分なりに普通にやってきたつもりです。なので、(二刀流というフレーズが)嫌だなとも思わないですし、(むしろ)ありがたいなと思ってます。

スポーツ選手ならやっぱり、誰でも1面に載りたいなとか、もちろん普通にあるんじゃないかなと思います。活躍したら、載るかなと思うかもしれないですし。載りたいなと思ってプレーするわけじゃないと思いますけど、活躍してそういう風に載るというのは、うれしいですよね。

最近は紙面自体、手に取ってというのがないので、記事を読むことは全然ないですね。アメリカにいたらもちろんないですし、インターネットのニュースで流れてくれば、読むこともありますけど、日本にいた時の方がやっぱり多かったです。

記者の方とは基本、囲み取材だったので、個人的に取材を受けるというのは、そんなになかったです。メジャーに来てオフシーズンに1社1社(個別取材を)受けるのはありますけど、シーズン中はそんなにないので。いい距離感でやらせてもらったかなと。

うまく「伝える」というのはなかなか難しいことだなと、見ていて思います。僕が文章で書くとしたって、本人の文章ですら受け取り手によってはニュアンスが違って聞こえたり、全く違う方向に受け取ることもあると思うので。報道でこういう風に伝えて欲しいということはないですけど、発信する側としてはニュアンスも含めて、ちゃんと伝わるようにしてくれたら選手としてはもちろん、うれしいですね。100周年、楽しみにしています。

◆大谷翔平(おおたに・しょうへい)1994年(平6)7月5日、岩手県生まれ。花巻東から12年ドラフト1位で日本ハム入団。14年、プロ野球史上初の同一シーズン2桁本塁打と2桁勝利を達成。15年に最多勝、最優秀防御率、最高勝率の投手3冠。16年にリーグMVP、投手と指名打者でベストナイン同時受賞。同年CSのソフトバンク戦でプロ野球最速の165キロをマーク。17年オフにポスティングシステムでエンゼルス入り。1年目に投手として4勝、打者として22本塁打を放ち新人王。193センチ、95キロ。右投げ左打ち。