大谷翔平3年ぶり白星も「手放しでは喜べない」勝った瞬間はトレーニング

6回、8点目の生還を果たしナインとタッチする大谷(ロイター)

<レンジャーズ4-9エンゼルス>◇26日(日本時間27日)◇グローブライフフィールド

エンゼルス大谷翔平投手(26)が18年5月20日のレイズ戦以来、1072日ぶりの白星を手にした。5回を投げ、3安打4失点。最速99・3マイル(約160キロ)の直球とスプリットを中心に組み立て、9三振を奪った。この日は投打で同時出場のリアル二刀流として「2番投手」で出場。打者では3打数2安打2打点と活躍し、6回の第3打席ではメジャーで初のバント安打をマーク。本塁打数でメジャー首位につけている選手の先発登板はベーブ・ルース以来、100年ぶりという注目された歴史的なマウンドを勝利で飾った。この日は大谷にとって日米通算100登板でもあった。

大谷は試合後「野手の人が打ってくれましたし、チームとして大きいですけど、個人的には初回(4失点)もありますし、そんなに手放しでは喜べないかなと。(勝った瞬間は)トレーニングしてました。勝てて良かったなと」と久々の勝利を振り返った。打者としての自らの仕事ぶりには「点をとったのは大きかったかなと。気持ちを切り替えていくことはできたかなと思います」と納得顔も、投手としては「(制球は)5点くらいですね」と辛口だった。

見せ場はいきなり訪れた。まずは打者として、打席に入った。右腕ライルズの初球、93マイル(約149・7キロ)の直球をフルスイング。ファウルとなったが、投手大谷の力強いスイングに、球場がどよめいた。四球で出塁すると、2死一、二塁からウォルシュの右前打で二塁走者として全力疾走。スライディングで先制のホームを踏んだ。

忙しく、今度はマウンドに上がった。だが、1回は不安定なスタートとなった。安打と四球で1死一、二塁。4番の左打者ローに2球目のスプリットを狙い打たれた。その後も、連続四死球と暴投で1死二、三塁とし、7番ドールの犠飛で4失点。球数29球で、苦しい立ち上がりとなった。

それでも大谷にはバットで挽回できる力があった。2回2死一、二塁から内角高めの直球を引っ張って、右翼線への二塁打で1点差に詰め寄ると、続くトラウトの左前打で同点とした。2死から打者大谷がつないだことで、試合が振り出しに戻った。

すると2回以降、投手としても立ち直った。直球とスプリットを中心に、4回まで3イニング連続で3者凡退。5回2死から安打を許したが、2回から4回にかけて5者連続三振を奪うなど、快投で流れを引き寄せた。

3回にベテランのアップトン、プホルスの2者連続アーチで援護を受け、6回の第4打席では自らバント安打で出塁。1死一、二塁から5番ウォルシュの適時二塁打で生還し、この日3得点目のホームを踏んだ。投手では5回3安打4失点で交代。打者では3打数2安打2打点と活躍し、打って、投げて、走って、フル稼働。自力で点を奪い、チームメートにも助けられ、3年ぶりとなる復活星をつかんだ。【斎藤庸裕】