<エンゼルス2-10ブルージェイズ>◇11日(日本時間12日)◇エンゼルスタジアム
【アナハイム(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕】みんなが待ってた1発だ。エンゼルス大谷翔平投手(27)が、14試合ぶりの38号2ランを放った。「1番DH」で出場したブルージェイズ戦。来場特典として配布された「大谷の顔まみれ」Tシャツを着込んだファンが見つめる中、第2打席で中越えに運んだ。本塁打王争いを続けるゲレロ(35本)の目の前で、その差を3本差に広げる本塁打。投手として直接対決に臨む12日の先発マウンドへ弾みをつけた。
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やっと出た! 少ない失投を大谷がセンター方向へ打ち返した。5回1死一塁、右腕マノアの決め球スライダーが内角狙いから真ん中に入った。片手のフォロースルーになりながら、中越えに運ぶ14試合ぶりの2ラン。一時は同点とする飛距離約126メートルの1発で、無数の大谷の顔が大谷自身を見つめたスタジアムを一気に盛り上げた。マドン監督も「これで正しい方向に進んで欲しい。良い仕事をしてくれたと思う」。この日まで13試合連続ノーアーチ。停滞していた本塁打数に、ようやく1本を追加した。
もっとも、動いたのはマドン監督だった。前日のダブルヘッダー2試合目から「1番打者」で起用。定位置だった「2番DH」から変更した意図について「トップバッターには投手がより(ストライクを)投げるようになる。多くのことが変化を生む」と明かす。相手投手から勝負を避けられる中、ボール球に手を出す傾向も出始めていたが、「1番大谷」で打開策を講じた。すると、第1打席で三塁打を放った前日に続き、この日は本塁打で結果を残した。チームは完敗も相手主砲ゲレロとの本塁打キング争いには完勝。4打数無安打だったライバルに、目の前で3本差をつけた。ゲレロがトップの打点ではリーグ2位タイの84打点とし4差に詰め寄り、再び打撃2冠を視界に捉えた。
打者で弾みをつけ、次は投手対打者の直接対決。12日(日本時間13日午前10時38分試合開始予定)、今季17度目の先発マウンドに上がる。本塁打キングが投手として、本塁打数2位と対決する。マドン監督は「面白いことじゃないか」と目を細めた。DHを解除して投打で同時出場するリアル二刀流なら今季13度目。ゲレロだけでなく、チーム本塁打数でリーグNO・1の強力打線を相手に、自身6連勝をかけて腕を振る。