大谷翔平先制44号ソロ 自ら10勝目へ援護 リアル二刀流で3本目

アストロズ対エンゼルス 1回表エンゼルス1死、右越えに先制の本塁打を放つエンゼルス大谷(撮影・菅敏)

<アストロズ10-5エンゼルス>◇10日(日本時間11日)◇ミニッツメイド・パーク

「2番投手」で出場のエンゼルス大谷翔平投手(27)が、44号本塁打を放った。1回1死、左腕バルデスの速球をとらえ、右越えに運んだ。9月4日のレンジャーズ戦以来、出場4試合ぶりの1発。DHを解除して投打で出場するリアル二刀流で放った本塁打は今季3本目となった。

打球速度は114・7マイル(約184・6キロ)、角度22度、飛距離は368フィート(約112メートル)だった。

本塁打数では、試合前の時点で2位のロイヤルズ・ペレスとブルージェイズ・ゲレロに1本差に迫られていたが、再びリードを広げた。シーズン本塁打数の球団記録ではトロイ・グロースの47本塁打(00年)まであと3本。また、2位につける同僚トラウトの45本塁打(19年)まではあと1本とした。

チームは試合前時点でア・リーグ西地区首位のアストロズと12・5ゲーム差、ワイルドカード獲得圏内までは9ゲーム差でプレーオフ進出は厳しい状況。モチベーションの維持が難しい中、ベーブ・ルース以来103年ぶりの「シーズン2ケタ勝利&2ケタ本塁打」をかけて先発する一戦で、弾丸ライナーの豪快な1発で自身を援護した。