【大谷翔平 後半失速の理由】V見えぬ戦い、モチベーションを保つ難しさ

エンゼルスは8月以降負け越し。借金を重ねた

<深掘り。>

エンゼルス大谷翔平投手(27)の二刀流は2021年を歴史的なシーズンにした。だが、完璧ではなかった。本塁打王間違いなしに思えた前半戦から、思うようにならない後半戦。なぜ大谷は失速したのか? を深掘り。多角的に検証した。失速した部分は、来季に向けて伸びしろになる。

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チームに勝つことと、タイトル争いに勝つこと。精神面のバランスを保つのは難しかったのかもしれない。大谷は2戦連発となる37号本塁打を放った7月28日のロッキーズ戦後、タイトル獲得への心境を語った。

「いい位置にいればもちろん、とりたいなという気持ちは、誰しもその辺(狙える位置)にいれば、あるかなと思います。とにかく(チームが)勝てるように、そこにしっかり集中していればおのずといい結果が生まれるかなと思ってます」

しかし、トレード期限を迎えた7月31日までに、チームは補強を行わなかった。結局、8月下旬以降は負け越し。借金を重ねた。9月3日、大谷は「ポストシーズン(PS)を狙える位置にいないですし、来年を見据えた戦いが多くなるかなと思う。なかなかモチベーションを高く維持するのは難しい1カ月だと思いますけど、1試合1試合を大事にしたい」と吐露した。

長打を求められる立場として、本塁打を量産して期待に応えてきた。自然に自身の結果に反映し、チームの勝利にもつながった。PS進出へ一丸で戦ってきたが、望みが消え、勝利の重みも変わった。好循環を生み出していた、チームの勝利→個人の結果の流れ。たとえ本塁打を放って勝ったとしても、初のPS進出は見えてこない。エネルギーの源でもあっただけに、メンタル面の変化は少なからず影響を与えたに違いない。