MLB(米大リーグ機構)のコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏が1日、新労使協定を巡るオーナー陣と選手会の交渉が決裂し、今季開幕から2シリーズを中止すると発表したことを受け、ファンの間には怒りや人気低下を危ぶむ声が上がっている。
メジャーの試合が犠牲となるのはここ3年で2度目。2020年には新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)によりレギュラーシーズンが短縮となり、今季はオーナー陣のロックアウトで3月31日に予定されていた開幕戦は延期に。2シリーズ分は代替戦が行われないため、試合数削減を余儀なくされた。
サウスダコタ州で野球ボールをモチーフにしたアート作品販売会社を経営するネーサン・リュッカートさんは「国や世界がこんな情勢だからこそ、野球が大切な息抜きになるのに。みんなスタジアムに行ってホットドッグを食べ、ストレスを発散したいんだ」と嘆いた。ブルージェイズファンのビル・ファリナさんも「新型コロナウイルスに耐えた後で気分を盛り上げ、日常に戻るためにも、みんな野球が必要なんだ」とコメント。「彼らはファンのことなど考えていない。ファンは離れていくだろう」と憤りを示した。
カージナルスファンのハンター・クニフィンさんは、労使紛争で開幕が遅れた1995年よりも、現在は娯楽の選択肢が多いとし「今回は野球が人気を盛り返すのははるかに難しいだろう。ほかの主要スポーツよりも露出が減るようなことがなぜできるのか」と野球離れが進む可能性を指摘。タイガースファンのジョー・ハートさんは「こっちは苦しい状況なのに、向こうは何十億ドルという金をどう分けようか算段しているんだからね」と、うんざりした様子だった。(AP)