エンゼルス大谷翔平5年目の挑戦始まる MVP&ルース超え再現へ起用法「変わらない」監督期待

エンゼルス大谷翔平(21年9月26日)

【テンピ(米アリゾナ州)13日(日本時間14日)=四竈衛、斎藤庸裕】MVP&ルース超えの再現へ-。エンゼルス大谷翔平投手(27)のメジャー5年目の挑戦が始まる。チーム集合日のこの日、大谷がキャンプで使用する球団施設を訪れた。マドン監督は調整法や二刀流起用について「大きく変わることはないと思う」と明かし、投打でフル稼働した昨年と同様の活躍を期待。2年連続のMVPなら日本人初で、歴史的シーズンの再来に期待が高まる。

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大谷は上下黒の服を身にまとい、帽子と白いマスクを着用して、キャンプの本拠地となる球団施設を訪れた。水原通訳とともに駐車場で遭遇した関係者とはハグであいさつ。2時間ほど滞在し、14日(日本時間15日)から本格スタートする全体練習へ準備を整えた。

渡米5年目のキャンプ始動に先立ち、マドン監督が今季の大谷へ期待を口にした。「まず彼と話をしないといけないが、大きく変わるとは思わない。(昨年のような)パフォーマンスの再現を見たい」。昨季はDHを解除して投打で同時出場する「リアル二刀流」を続け、打者でもフル稼働。投手で9勝2敗、防御率3・18、打者では打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、26盗塁の結果を残し、シーズン後には満票でリーグMVPを獲得した。元祖二刀流ベーブ・ルースも超える活躍を見せた歴史的シーズンの再現なら、日本人初の連続MVPが現実味を帯びる。

もちろん、大谷自身はさらに上を目指し、調整を行ってきた。今季は開幕投手の最有力候補。マドン監督は「まだ(公表できない)。選手と話してから」としたが、エ軍の先発陣で最も安定感があるのは間違いない。オープン戦は4日後から始まり、シーズン開幕までは残り約3週間で急ピッチの調整となる。それでもマドン監督は「彼はいい状態だと思う。準備はできていると期待している」と信頼を寄せた。

変更といえば、今季から両リーグDH制が採用される。同監督は「登板時に彼が打てることを確認しないといけない。我々は(投手が打席に立つ従来の)ナ・リーグのような戦いをする唯一のチームになる」と笑った。新ルール上での旧式の採用に問題はなさそうだが、今後、投手で打席に立つ大谷は文字通り、メジャーで唯一無二の存在となる。昨季、惜しくも逃した2ケタ勝利と本塁打王の同時達成なら再びルース超え。計り知れない期待を背負い、再スタートを切る。

◆大谷過去のキャンプイン

18年 キャンプインは2月14日からだったが9日にキャンプ地のマイナー施設でさっそく打撃練習。12日にはアリゾナ州内の古巣日本ハムのキャンプ地を訪問し、13日には再びマイナー施設で打撃練習。キャンプイン当日は会見を行い「まずは何も変えずに、自分のやってきたところをベースにしっかり取り組んでいく」と話した。2日目にはブルペン入りし36球。

19年 2月9日に古巣日本ハムのキャンプ地を訪れ、10日にキャンプ施設入り。13日がバッテリーキャンプインだったがトミー・ジョン手術明けのためリハビリなども含めた別メニューに取り組んだ。初日はバットを振らず室内で調整。打者専念で5月復帰予定だったが「ワクワクもしている」と話した。

20年 集合日は2月11日で、翌12日にバッテリーキャンプを迎えた。19年9月の左膝手術明けのためスロースタートで、初日は40メートルのキャッチボールと室内での打撃練習。5月の投手復帰を目指しており「もう1回ローテーションを回れるように、しっかりやりたい」と話した。

昨季 2月16日の集合日に柄物のトップスなどカジュアルな服装で現れ、翌日からバッテリーキャンプがスタート。コロナ禍のため8人程度のグループに分かれキャッチボールやフィールディング。2日目の18日に初ブルペン入りで27球。