エンゼルス大谷翔平“謎の魔球”を検証 受けた捕手も勘違いデータサイトも判別不能の変化球

オープン戦に登板後、取材に応じるエンゼルス大谷

<オープン戦:エンゼルス5-8ロイヤルズ>◇21日(日本時間22日)◇アリゾナ州テンピ

【テンピ(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)=斎藤庸裕】ナゾのボールの正体やいかに-。エンゼルス大谷翔平投手(27)が、ロイヤルズとのオープン戦で今季実戦初登板に臨み、謎のボールを試投した。2回1/3を投げ、3安打1失点1死球で5奪三振。そのうち打者の手元で落ちるボールで三振を奪ったが、スプリットでもなく、チェンジアップでもないという。これまで投球を受けた捕手らの発言を元に“謎の魔球”を検証した。

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3回無死、大谷は低めに沈むボールで9番ガルシアから三振を奪った。打者の空振りの仕方やボールの軌道から判断すれば、昨季の被打率わずか8分7厘の宝刀スプリットだが、大谷は登板後「スプリットは投げていない」と言った。だとすれば何だったのか。捕手の発言や大谷のコメントなどから球種の正体を探ると、ますます謎が深まる。

<1>スタッシ捕手 この日の女房役はワンバウンドしたボールについて「スプリットだ」と話した。

<2>スズキ捕手 前日、ブルペンで投球を受けた後に「チェンジアップだ」と発言。大谷が取り組んでいる球種と明かした。

<3>試合中継局の解説者 ガルシアの三振後、「スプリットが決まった。ものすごい」とうなった。

<4>ワイズ投手コーチ 沈んだボールについて「スプリットだと思っていた」。

<5>MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」 昨季の大谷の変化球はスプリット、スライダー、カットボール、カーブの4種類と表示され、他の球種は明記されていない。

スズキ捕手の証言を踏まえ、チェンジアップなのかと思いきや、大谷は「チェンジアップは投げていないですね。チェなのかよく分からない。自分でもよく分かってない球なので」と苦笑い。「チェなのか、スプリットなのか、中間球みたいな球、かなと思います」と話した。さらに、「去年は投げていましたね。後半は特に」と既に昨季、使用していたことも明かした。

ボールを受けた捕手らが勘違いし、データサイトでも判別されていない謎の球種。落ちるボールの進化形であることは間違いない。「空振りをとった球もありましたけど、(乾燥した)アリゾナでチェンジアップとかスプリット系の落ちる球はコントロールしづらいのは正直ある。そこはそういう風に理解しておけば、問題ないかなと思います」。現時点で謎は残るが、投手大谷のさらなる“進化”へ、強力な武器となりそうだ。