大谷翔平驚異的なオープン戦2号 内角球を逆方向へ「今までで一番、力強い」リードコーチうなる

ロッキーズ戦でヒット打つエンゼルス大谷翔平(ロイター)

【スコッツデール(米アリゾナ州)29日(日本時間30日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(27)が、驚異的な1発を放った。ロッキーズ戦に「1番DH」で出場し、第3打席でオープン戦2号2ランを放った。内角球を左方向へ。技術とパワーが凝縮されたアーチで、今季のさらなる進化を予感させた。31日(同4月1日)のブルワーズ戦は、リアル二刀流で登板予定。開幕投手を務める4月7日(同8日)のアストロズ戦へ向け、最終調整の段階に入る。

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大谷が、ものすごい一撃を見舞った。ロッキーズの右腕チャシーンの92・1マイル(約148キロ)の速球が、内角ギリギリからゾーンに入ってきた。引っ張れば右方向へファウルになるコースのボールを目いっぱい引きつけて、しばきあげた。打球速度104マイル(約167キロ)で左翼越えに運ぶ2ラン。驚異的なスイングスピードにリード打撃コーチも「今までで一番、力強い」とうなった。

甲高い打球音が敵地の球場で鳴り響いた。硬球が破裂するような、強烈なインパクト。昨年4月4日、ホワイトソックス戦の第1打席で放った本塁打もボールを破壊したかのような打球音だった。その後、本塁打を量産し、歴史的なシーズンの幕開けとなった。それをほうふつとさせるオープン戦2号本塁打だ。

内角球を左方向へかっ飛ばした本塁打といえば、昨年6月27日のレイズ戦。速球派の右腕フェアバンクスの94・8マイル(約153キロ)の内角直球を逆方向へ打ち返した。6月は自己最多の本塁打数をマークして月間MVPにも輝き、絶好調だった時期。まだ開幕前の時点で同様の状態なら、今季はどれほど打てるのか。さらなる飛躍を予感させる。

ボール球が多い中での打撃にも進化が見え始めた。第2打席で四球を選び、オープン戦最近5試合で6四球。本塁打を放った第3打席は変化球で2ストライクと追い込まれながら、4球目の外角低めカーブを見極め、5球目に入ってきた内角速球を捉えた。マドン監督は「自分のストライクゾーンがしっかり確立されている」と満足そう。厳しい攻めが続き、ボール球が多い状況で打撃の調子を落とした昨季と比べても、より安定感がある。

プレーボール初球のカーブを捉えて先頭打者アーチを放った26日のホワイトソックス戦以来、3試合ぶりの1発。開幕まで約1週間を残し、打者大谷のギアが一気に上がってきた。

<大谷、昨季の驚き弾>

◆8号(4月30日=マリナーズ戦) 右腕フレクセンの低めのチェンジアップにタイミングを外されながら、すくい上げて右翼越えに運んだ。

◆11号(5月14日レッドソックス戦) 右腕ピベッタの外角ナックルカーブに食らいつき、片手1本になりながら、左翼の名物グリーンモンスター越えた

◆13号(5月17日=インディアンス=現ガーディアンズ=戦) 左腕ヘンジスの高めに大きく外れたボール球の直球を捉え、右翼越えに運んだ。

◆17号(6月8日=ロイヤルズ戦) 左腕バビクのチェンジアップを捉え、中越えに飛距離約143メートルの特大弾を放った。

◆28号(6月29日=ヤンキース戦) 右腕タイヨンの内角高め直球を捉え、角度18度の弾丸ライナーで右越えに運んだ。