ダルビッシュ有「筒香君だけ。すごく楽しみにしていました」初対決は実現せずも今季2勝目

<パイレーツ3-7パドレス>◇29日(日本時間30日)◇PNCパーク

【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)29日(日本時間30日)=四竈衛】パドレスのダルビッシュ有投手(35)がパイレーツ戦に先発し、6回8安打3失点と粘りの投球で今季2勝目(1敗)を挙げた。打球が右腕を直撃するアクシデントがあったが、先発の責任を果たし、チームの4連勝に貢献した。パイレーツ筒香嘉智一塁手(30)は出場せず、初対決は持ち越しとなった。

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試合前、パイレーツのスタメン表に筒香の名前がないことを確認し、ダルビッシュはマウンドへ向かった。「めちゃめちゃビデオ見たんです。一番見てました。他の選手というより、筒香君だけ。すごく楽しみにしていました。育った場所(出身地)もすごく近いですし…」。大阪府羽曳野市出身のダルビッシュに対し、筒香は和歌山県橋本市出身。同じ関西生まれで、代理人事務所も同じとあって、日米を通じての初対決を心待ちにしていた。

後輩との初対決が実現せず拍子抜けしたわけではなくとも、初回に不運な単打が重なり、2点を先行された。5回には、3番ヘイズの時速105・9マイル(約170・5キロ)の打球が右上腕部に直撃するアクシデントに見舞われた。だが直前に、本能的に体を回転させたことで衝撃を軽減し、大事には至らず続投。「体をビクッと固めてしまうとダメなんです。球が来る方に骨盤を回すと衝撃は和らぐので、全然痛くはなかったです」。

この回のピンチを1失点でしのぎ、続く6回は3者凡退。計98球でクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアし、救援陣にバトンを託した。試合後には、自らジャケットを脱ぎ、打球が直撃した上腕部を見せた。「縫い目あります? (メジャー公式球の)ローリングスのマークがあるって言われました」と笑い飛ばした。

自軍の勝利を最優先させつつ、日本人の後輩との対決にも思いをはせるのも、ベテランならでは。「ピッツバーグ戦、またあると思うので、その時に対戦できることを楽しみにしています」。日米通算18年目。投球の駆け引きだけでなく、センスあふれる言動が、ダルビッシュらしかった。

▼ダルビッシュが6回を投げ、大リーグでの通算投球回が1319回2/3。黒田の1319回を抜き、日本人2位となった。日本人最多は野茂の1976回1/3。