あと2人…アンダーソン「プレーオフのような大きな状況」9回1死大谷翔平にノーノー打ち砕かれ

ドジャース対エンゼルス 9回表エンゼルス1死、アンダーソン(左)のノーヒットノーランを阻止する右三塁打を放った大谷(右)(撮影・前田充)

<ドジャース4-1エンゼルス>◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム

ドジャースの左腕タイラー・アンダーソン投手(32)が、9回1死からノーヒットノーランを逃した。自己最多となる123球目、エンゼルス大谷翔平に外角高めのカットボールを右翼線に三塁打とされた。右翼ベッツが飛び込んだが、届かなかった。「笑ってしまった。とてもいいジェスチャーだった」。記録のために直接捕球が無理そうな打球にダイブしてくれた仲間に感謝した。

7回終了時に続投を志願していたアンダーソンは「リトルリーグで12歳ごろに何度かやったことがある」というノーヒッターを逃し、ここで降板した。2番手キンブレルがダフィーに適時打を打たれて1失点となった。3四死球と失策で走者を出したが、8三振を奪い、8回3分の2を1安打に抑えた。両リーグ最多に並ぶ8勝目を、無傷で挙げた。

大谷には昨年、3打数3安打、しかも本塁打と三塁打2本と打たれていた。この試合では2三振と遊ゴロに抑えていたが、最終打席で打たれた。「(9回は)プレーオフのような大きな状況に感じていた。観客がとても夢中になっていた。エネルギーを感じていた」と振り返った。

ノーヒットノーランはMLBで今季、メッツの継投とデトマース(エンゼルス)で2度達成されている。前日には元巨人のマイコラス(カージナルス)が、あと1球でノーヒッター(失点1)を逃していた。