元阪神フィルダー氏が表彰式で久々の登場「感激したよ」最近の本塁打量産は「クレイジーだ」

セシル・フィルダー氏(2003年3月14日撮影)

メジャーで2度の本塁打王に輝いた元阪神のセシル・フィルダー氏(58)が19日、古巣デトロイト・タイガースから表彰を受け、久しぶりにファンの前に姿を現した。

球団に大きな功績を残したアフリカ系米国人選手に贈られる「ウィリー・ホートン・アフリカンアメリカン・レガシー賞」の2022年受賞者に選ばれ、この日のレンジャーズ戦前に表彰式が行われた。記念の盾とともに額縁に飾った現役時代の写真やユニホームも贈られ、ファンの前で感謝のスピーチを行った。

表彰後は地元テレビ局の試合中継ゲストとして出演し「こんなふうに表彰され、感激したよ」とコメント。本塁打が量産されている最近のMLBについて感想を問われると「野球は大きく変わった。データ分析が取り入れられて、まったく違うものになった。私は現役時代、相手投手が自分に対してどう攻めてくるか頭の中でイメージできた。今はデータ分析が書かれた紙を渡され、自分で考えることがなくなった。指示通りにプレーするだけ。クレイジーだ」と意見した。

フィルダーはメジャーで13年プレーし、通算319本塁打、1008打点をマーク。阪神には89年に所属し、106試合で38本塁打を放った。