<エンゼルス4-1ホワイトソックス>◇29日(日本時間30日)◇エンゼルスタジアム
エンゼルス大谷翔平投手(27)が「3番DH兼投手」で出場し、投手では5回2/3で5安打無失点で今季7勝目を挙げ、打者では3打数無安打だった。
今季最速タイの101マイル(約162・5キロ)の直球、スライダー、カーブ、スプリット、各球種を有効に使い、ホワイトソックス打線から毎回三振。前回登板の13奪三振に続き、11奪三振で2試合連続の2ケタ奪三振をマークした。
この日は球数が多く、5回を終えた時点で91球。6回2死一塁、このイニングを投げきる直前、球数108球で交代となり、降板時は悔しそうな表情だった。
投手では自身4連勝でメジャーで初の月間4勝。打者では6月は打率2割9分8厘、6本塁打、17打点と調子を上げてきた。
試合後の大谷の主な一問一答は以下の通り。
-投打ともにこの1カ月の成績が素晴らしい。何かをつかんだのか
大谷 つかんだということはないですね。バッティングに関してはいい打席が増えているなというのは感じますし、投げ心地も悪くないので、数字以上に何か違うことはないかなと思います。
-6回途中で交代。納得の降板か
大谷 しっかり6回を投げ切りたかったですけど、なかなかしぶとい打線だったので、いい打線ですし球数がちょっと多かったかなと思います。
-モンゴメリー・ベンチコーチが交代を告げに出てきたのは予想外だったか
大谷 予想外ではなかったですかね。もちろんブルペンで作っているのは知ってましたし、我慢して1人投げさせてくれた、というところであるので。球数がかさんだ状態を作ってしまったゲームかなと思います。
-101マイルが出た。出そうと思って投げたのか
大谷 空振りとるつもりで。はい。強く投げました。
-いつでも出せる球速か
大谷 狙って出しているわけではないですけど、ここぞという場面で力が入ると勝手にそうなるということだと思います。
-3連戦、1勝1敗で迎えた登板だった
大谷 カード勝ち越すかどうかはかなり重要なところだと思うので。次に進むには重要なこと。
-スライダーについて
大谷 カーブもかなり機能していたと思います。これ1つというわけではなくて、バランス良く投げることでいい球種が目立ってくるかなと思います。
-2試合連続の2ケタ奪三振。その要因は
大谷 各球種、もちろんゾーンの中でしっかり勝負できているというのもありますし、各打者の特徴を捉えながら、ピッチングが出来ているというのは大きいかなと思います。
-6月は投打で好調
大谷 疲れも出るところかなと思いますけど、シーズンの中で試合に一番慣れている月かなと思うので。体の動きも悪くないですし、いい集中力を保てているかなと思います。
-連敗中ではなかったが、チームの状況が必ずしも良くはない中、どういうメンタリティだった
大谷 一番はもう先制点をあげないっていう、これに尽きるかなと。早い回に今日は点をとってくれて、いい流れで進むことが出来たので。あとはそこから追加点をとるまで、しぶとく我慢する、ランナーが出てもしっかり、ゼロでいければいいですけど、最少失点でいくっていう基本的なこと。
-きついなっていう空気はなかった
大谷 きついなと思ってマウンドに行くことはもちろんないので、どういう状況でもやることは変わらないですし、さっきも言いましたけど、先制点をやらないっていうのがまず一番のやる仕事で、その中で長い回を投げるっていうのが先発の仕事なので、本来は6回を投げきりたかったですけど、そこまでやってまぁ仕事は完了っていうところはあると思いますね。