大谷翔平史上初投打「ダブル規定」へ大きく前進13勝目&V打「集中」球種使い分け“自己管理”

マリナーズ戦に先発し力投するエンゼルス大谷(USA TODAY)

<エンゼルス2-1マリナーズ>◇17日(日本時間18日)◇エンゼルスタジアム

【アナハイム(米テキサス州)17日(日本時間18日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、今季13勝目と決勝打でチームの2連勝に貢献した。マリナーズ戦に「3番DH兼投手」で出場。投手では右手中指のマメをケアしながら、縦変化のスライダーを有効に活用し、7回3安打無失点で8奪三振をマークした。打者では第1打席で左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、決勝点を挙げた。規定投球回まで残り3戦で14イニング。史上初の投打で「ダブル規定」へ大きく前進した。

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大谷の宝刀スライダーが、縦にストンと落ちた。1回2死、前日に2本塁打の3番サンタナに対し、4球目でスライダーを決め球に選択。外角から横に曲がる軌道ではなく、低めに鋭く落ちる縦変化で空振りを奪った。「マメの管理もしながら、今日はそこも含めて集中しないといけなかったのでちょっと特殊でしたけど、うまく終われたのかなと」。前回登板から中6日。右手中指のマメの再発防止に工夫を凝らした。

スイッチヒッターも含め、左打者を8人並べたマ軍に対し、大きく分けて横と縦の2種類を効果的に使った。「左バッターが多かったので。いつもと違う形のスライダーも投げましたし、いつも通りのスライダーも含めて、いいマネジメントができた」。加えて、前回2球しか投げなかったスプリットをこの日は16球、投じた。「球種の選択が一番、コントロールしていた部分。ちょっとオフスピード(球速の遅い沈む変化球)が多かったですけど、そこが一番、違うところ」。負担のかかる直球や横変化のスライダーを控えることで、マメができやすい右手中指を“自己管理”した。

一方で、序盤は苦しんだ。「最初の方、ムキになって投げていた」。三振を狙いながらマ軍打線に粘られ、球数がかさんだ。すると、落ち着いてマインドチェンジ。「ミスを少なくして、早めに打ってもらうのも1つかなと。最後の方はリラックスしながら投げられました」。リズムをつかみ、散発3安打で二塁すら踏ませなかった。「今日ここを乗り越えることが出来たので、次まであと5日間、心配することなく投げられるかなと思います」と、次戦に向けて安心感も得た。

打者では第1打席で自らを援護する適時二塁打で決勝点をマーク。二刀流で活躍を続け、ヤンキース・ジャッジとのMVP争いも注目される。「確実に言えるのは、投打のバランス含めて、去年以上のシーズンを送れているっていうのは1つ、自信かなと思います」。残り3戦で14イニングを投げれば、史上初となる投打のダブル規定に到達する。進化を実感しつつ、ラストスパートに臨む。