大谷翔平を敵将称える「我々にもプライド。誰もノーヒッターをくらいたくない」ノーノー阻止安堵

エンゼルス対アスレチックス 8回表アスレチックス2死、打者カペル(右)に遊内野安打を許し、ノーヒットノーランを逃す大谷(撮影・菅敏)

<エンゼルス4-2アスレチックス>◇29日(日本時間30日)◇エンゼルスタジアム

アスレチックスのコッツェイ監督は、8回2死までノーヒットノーランと圧倒的だったエンゼルス大谷翔平投手(28)の投球をほめた。「ほとんどが緩い球で、速球はほとんど使わなかったね。スライダー、カットボール、スプリットのコンビネーションで攻めてきて、すべてがストライクゾーンの低めに決まっていた」と振り返り「我々にとってはチャレンジだった。初ヒットが出るまではね」と話した。

8回2死から6番カペルが大谷から中前打を放ち、次のガルシアが左前打でつないだ。同監督は「我々にもプライドがある。誰もノーヒッターをくらいたくない。自分も選手時代、される側のチームにいたことがある。何が起こっているか、選手全員が気付いていたし、ベンチで話ていた」と明かし、「コナー(カペル)がいいスイングをした」とノーヒット阻止にホッとしていた。

初ヒットを放ったカペルは「彼は素晴らしい球を持っている。スライダーもカットボールも見事だった」と振り返り、2本目の安打を放ったガルシアも「本当にいい球を投げていた」と大谷を称賛した。

大谷は8回を2安打無失点、10奪三振1四球で今季15勝目(8敗)。アスレチックスはこれで、1979年に108敗して以来の100敗シーズンとなった。