パドレス・ダルビッシュ有が17年以来のPS勝利「1点ぐらいならいいやと」緊張も気持ち切り替え

<メッツ1-7パドレス>◇7日(日本時間8日)◇ア・リーグ・ワイルドカードシリーズ第1戦(3試合制)◇シティ・フィールド

メジャーのポストシーズン(PS)も開幕した。ワイルドカード(WC)で勝ち上がったパドレスは、先発ダルビッシュ有投手(36)が7回1失点と力投し、WCシリーズ(3試合制)初戦でメッツに完勝。地区シリーズ進出に王手をかけた。マリナーズはブルージェイズに快勝し、イチロー、佐々木主浩らが所属した01年以来、21年ぶりとなるPSでの勝利を挙げた。

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ポーカーフェースは崩さずとも、敵地での初戦を前に、ダルビッシュはいつになくナーバスになっている自分に気付いていた。「(朝)起きて最初、呼吸も浅かったし、ちょっと緊張気味なのかなと思っていました」。だが、打線が1回に2点を先制して援護。ひと呼吸入れてマウンドへ向かった。「1点ぐらいならいいや、というところで、すごく気楽に投げることができました」。

1回1死一、三塁、2回1死三塁とピンチを招くもここぞで三振を奪い、ともに無失点で切り抜けた。5回には味方打線が4点を加え、サイ・ヤング賞3回の難敵シャーザーをKO。「あれだけ点を取ってくれたので、変に考え過ぎず、楽に投げられました」。7点リードの5回にソロこそ許したものの、7回を101球で投げきって、救援陣にマウンドを託した。

公式戦30試合の登板後、西海岸から東海岸へ移動。体調は万全ではなかった。「あまり体は動いてなかったですが、今日できる範囲内の投球をしようと。慎重に相手打者の特徴を頭に入れた上で投げました」。最速は95マイル(約153キロ)止まりも、緩急を駆使。7回1死二塁では、代打ギローメを低めに制球したカットボール2球で追い込み、最後はこの日最遅の67マイル(約108キロ)スローカーブで空を切らせた。自身の状態を把握した上での卓越した投球術で反撃をしのいだ。

PSでの白星は、17年ナ・リーグ優勝決定戦第3戦(対カブス)以来。「次の準備をしっかりしながら勝てるように応援したいと思います」。エース対決を制しても、ダルビッシュは満足することなく、口元を引き締めた。