快投のパドレス・マスグローブ、試合中に審判が粘着物チェック ファンは「いかさま野郎」大合唱

メッツ戦の6回途中、審判からチェックを受けるパドレスの先発マスグローブ(左から2人目)(ロイター)

<メッツ-パドレス>◇9日(日本時間10日)◇ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ第3戦(3回戦制)◇シティフィールド

パドレスの先発右腕ジョー・マスグローブ(29)が、6回裏のマウンドに上がった際、入念な粘着物質のチェックをされる異例の事態が起こった。

立ち上がりから無安打無失点の快投を続け、5回先頭の4番アロンソに安打を許すまでパーフェクト投球だった。

6回裏に入ったとき、メッツのショーウォルター監督が審判に、マスグローブに粘着物チェックをするよう要求し、審判団が全員集まって協議を行った後、マスグローブのグローブや帽子をチェック。その後に耳を片方ずつ、入念に触ってチェックした。

超満員のスタンドからは、マスグローブへ「いかさま野郎」のヤジの大合唱が浴びせられた。一部のメディアからは、マスグローブの球の回転数が今季の平均より大幅に増加していることが指摘された。

しかし、審判団による入念なチェックでも問題は見つからず、試合はそのまま続行。マスグローブは動揺することなく、6回も3者凡退に抑えた。

メッツは0-4と追う展開で、負ければ敗退の崖っぷちの状況となっている。