松井秀喜氏、巨人打撃コーチ就任の大久保博元氏に期待「天才的バッター、独特な打ち方していた」

野球教室でキャッチボールをする松井氏(撮影・菅敏)

巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(48)が、巨人の打撃チーフコーチに就任する大久保博元氏(55)に期待を寄せた。15日、金沢市で母校の星稜高校創立60周年記念トークライブに出席。その後の取材で「打撃に関しては天才的バッターだと思っている。その分、どういう風に伝えるのかというのは大久保さんの中にあるでしょう。いい形でジャイアンツの打者を育ててくれれば」と話した。

星稜高校から入団したばかりだった93~95年の3年間、打撃を目の当たりにしていた。「どういうボールでもタイミングを合わせてしまうイメージがある。独特な打ち方をしていた記憶がある。クローズドスタンスというか。構えた時に左足を結構ベース寄りにして。あまりそういう選手はいなかった」。独特の打撃フォームが「天才的」と印象に残っていた。

打撃が天才的だからといって指導がうまいとは限らない。だが打撃指導の経験もあることから、その点を心配していない。「指導経験が豊富ですからね。私が見ていた現役時代と、指導者としての経験は別だと思う。どういう指導をされるのか分からないですが、私の中のイメージは、どういうボールでも合わせてしまう」。1人のOBとして、打線の再建を願っていた。