【テンピ(米アリゾナ州)20日(日本時間21日)=四竈衛】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、豪快な1発ショーを披露した。
野手組が合流し、全体練習がスタートした「初日」。屋外でのフリー打撃では、推定140メートル超えの一打を含め、22スイングで10本の柵越え。投手相手の実戦打撃でも、2打数2安打をマークするなど、着実に実戦モードに近づいてきた。
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過去5年間、同僚としてプレーした間柄であれば、今更、驚く必要もないはずだった。だが、中堅の守備位置から引き上げてきた主砲トラウトがあぜんとするほど、大谷の打球はすさまじかった。衝撃の一打は、右翼後方にあるクラブハウスのはるか上空を越えて消えた。この期に及んで大谷のパワーを知らない同僚はいない。それでもトラウトは、右中間フェンス奥に駐車していた私有車への「被害」を心配。すぐ隣にいたフレッチャーに「見たかよ。屋根の上まで飛んで行ったぞ」と苦笑するほど、豪快な推定飛距離140メートル弾だった。
桁外れの飛距離だけではない。この日は左翼、左中間、中堅バックスクリーン、右中間、そして右翼と全方向へ柵越え。若手2投手相手の実戦打撃では、中前打、右前打と2打数2安打。16日(日本時間17日)の会見では「今まで通りの感じで十分。それが一番ベストかなと思ってます」と冷静に話したものの、仕上がりのペースは間違いなく例年以上。本来、キャンプイン初日であれば「目慣らし」の段階だが、2打席で全3球をスイングするなど、WBCを意識しているかのように、積極的にバットを振った。
投手としても、21日(同22日)に打者相手の実戦形式練習に登板する予定。この日から始まった投内連係では「ピッチクロック対策」として、タイマーで時間を計測しながら練習を反復するなど、チーム全体としても調整段階は進んだ。
現時点では、本拠地でのオープン戦に「DH」として出場し、3月1日(同2日)のブルワーズ戦に登板した後、帰国する見込み。侍ジャパンとエ軍を「投打」で背負う大谷の巨大なエンジンは、間違いなく、着実に温まってきた。