DV疑惑のホワイトソックス・クレビンジャーへの処分なし 数千件の記録を調査 MLBが声明

インディアンス時代のクレビンジャー(2018年8月3日撮影)

MLBは、DVの疑いで調査を行っていたホワイトソックスの先発右腕マイク・クレビンジャー投手について、同リーグからは一切の処分を科さないと発表した。米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーモア」が5日に伝えた。

クレビンジャーの交際女性オリビア・ファインステッドさんが昨夏からMLBにDVの現状を訴えていたと、ジ・アスレチックが今年1月に報道。それによるとファインステッドさんは首絞めや平手打ちなどの肉体的暴力や言葉の暴力を受けていたという。さらに、同投手は2人の間に生まれた生後10カ月の幼児に対し、吐き出したかみたばこを投げつけるなどしたとのことだった。

MLBは声明で、クレビンジャーとファインステッドさんに加え、15人以上への面談を実施し、数千件の電子通信記録などを調査した結果、新たな情報や証拠が出ない限り、リーグ側から同投手に対して懲戒処分を科すことはないと発表した。

メジャー7年目に入るクレビンジャーはこれまでインディアンス(現ガーディアンズ)とパドレスでプレーし、調査が始まった昨年はパドレスに所属していた。今オフにFAとなり、ホワイトソックスと1年契約で加入。通算51勝30敗、防御率3・39、昨季は23試合に登板し7勝7敗、防御率4・33だった。