<パドレス5-2ドジャース>◇5日(日本時間6日)◇ペトコパーク
パドレスのダルビッシュ有投手(36)が5日(日本時間6日)、本拠地でのドジャース戦に先発し、7回途中4安打2失点と好投し、今季2勝目(2敗)を挙げた。同地区の宿敵ド軍の左腕エース、クレイトン・カーショー投手(35)との投げ合いを制し、メジャー通算97勝目、日米通算190勝目。節目の数字へ向けて、またひとつ階段を上った。
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相手がサイ・ヤング賞3回のカーショーでも、初回に失点しても、ダルビッシュは達観したかのように、打者を仕留めることに集中していた。初回。微妙なコースをボールと判定されるたびに、少し首を傾げた。ただ、不平も不満もない。1失点後は、ストライクとコールされるコースに、多彩な球種をちりばめた。2回以降は、テンポ良く13打者連続凡退。タティスの同点ソロ、勝ち越し2ランを呼び込み、カーショーに投げ勝った。
同地区の宿敵ド軍との今季初対戦。ゲームプランは、ほぼ完璧に準備できていた。この日の最大の武器は、ベース幅ほど変化し、うなりを上げるような時速153キロ前後の高速ツーシーム。「真っすぐも力があったし、ツーシームもいい感じで動いてくれた」。球速差のあるカットボール、スイーパーなど横変化を加味するだけでなく、今季から多投するスプリット、さらにナックルカーブ、時速110キロ台のスローカーブを織り交ぜ、古巣ド軍打線を手玉に取った。
メジャー12年目の今季は、2月中旬からWBC侍ジャパンの宮崎合宿に初日から合流。自らの調整ペースを後回しにしてまで、若い侍たちを支え、悲願の世界一奪還に尽力した。その影響もあり、本来であれば、パ軍の開幕投手確実だったものの、調整遅れで回避。キャンプ地アリゾナで独自トレを続けた。
4月30日の前回登板は、酸素が薄い標高2200メートルのメキシコシティー。身体への負担が大きかったにもかかわらず、マスグローブの登板回避で、急きょ、今季初の中4日となった一戦で日米通算190勝目に到達した。「自分1人の力ではその数にならない。感謝している」。メジャー通算100勝まで「3」、日米200勝まで「10」。円熟味を増したダルビッシュの立ち居振る舞いは、間違いなく、レジェンドの領域に近づいている。