<エンゼルス-カブス>◇6日(日本時間7日)◇エンゼルスタジアム
入ったでしょ? どうかなあ?
エンゼルス大谷翔平投手(28)とカブス鈴木誠也外野手(28)の仲の良さが、真剣勝負の中で垣間見えた。
大谷は「2番DH」で出場。4点を追う4回先頭での2打席目、先発右腕ウェスネスキの内角カットボールを強振。鈴木のジャンプも及ばず、低弾道の打球は右翼フェンスのさらに上にある看板に当たってグラウンドへ転がった。大谷は猛スピードで二塁を回って三塁へ。右翼鈴木は立ち上がってボールを拾うと強肩を発動し、本塁へワンバウンド返球。大谷は三塁を回ったところで帰塁した。
同学年2人のほっこりしたやりとりがあったのは、この後に審判団が打球がフェンスを越えたかどうかを協議を始めた時だった。
三塁上の大谷は鈴木の方に向かって「入ったでしょ?」と言わんばかりに人さし指でジェスチャーをして、笑顔。鈴木は「どうかなあ」と言うかのように、両手を広げてほほ笑みで返した。
協議の結果、フェンスオーバーが認められ、16号ソロに。大谷はゆっくりと生還した。