大谷翔平は「もうたぶん、ベーブ・ルースを超えている」球宴二刀流の“聖地”で名物ファンが感嘆

ロッキーズ対エンゼルス 6回表エンゼルス無死二塁、左中間へ適時三塁打を放ち、二塁をまわる大谷(撮影・前田充)

<ロッキーズ3-4エンゼルス>◇25日(日本時間26日)◇クアーズフィールド

エンゼルス大谷翔平投手(28)が、再び本塁打と打点でリーグ単独トップに躍り出た。

ロッキーズ戦に「2番DH」で出場し、4打数2安打1打点で今季23度目のマルチ安打をマークした。歴史を刻んだ21年のオールスター以来、2年ぶりに訪れた同地3連戦で打率3割7分5厘、1本塁打、3打点。チームは1点差で競り負け、1勝2敗と負け越したが、敵地“凱旋(がいせん)”でスター健在を示した。26日からはア・リーグ本塁打2位に浮上したルイス・ロベルト外野手(25)が所属するホワイトソックスとの4連戦に挑む。

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大歓声を浴び、打って、走った。大谷は6回無死二塁、左腕ゴンバーの高め直球を流し打ち。打球速度113・7マイル(約183キロ)の高速ライナーで左中間を抜き、全力疾走で三塁に到達した。デンバーで沸き上がる約4万人のファン。8回は1発出れば同点の場面で、2球目の直球を空振りしたフルスイングに、どよめいた。結局、右飛で凡退したが、快音を残すと一斉に歓声が上がった。

毎打席、大谷への声援と拍手が際立ったシリーズだった。プレーしていた場所は、本拠地アナハイムではない。敵地で歓迎されるのは今や珍しくないが、地元球団ロッキーズの選手をしのぐ盛り上がり。試合前、大谷がウオーミングアップでフィールドに登場すると、必ず拍手が起きる。まるで、ホームスタジアムのような大歓迎ぶりだった。

両リーグ、全球場を訪れた熱狂的な野球ファンで、2年前の球宴も観戦したマイク・パーソンズさん(60)は大谷を見ながら「もうたぶん、ベーブ・ルースを超えているだろうね」と語った。デンバーでの大人気は、史上初の球宴で二刀流を披露したインパクトも大きいという。さらに「彼はとにかくナイスガイ。誠実で人がいい」。大谷は三塁打をマークした直後、交錯した三塁手を気遣うそぶりを見せた。ケガはないかと確認するような、自然な振る舞い。プレーだけでなく、無邪気な人間味が見える姿にもファンは魅了される。

今3連戦で1戦目は25号本塁打を含む3安打を放った。締めは、全力疾走の適時三塁打。3試合連続で打点を挙げ、リーグ単独トップの2冠に返り咲いた。チームは25得点で大勝した前日から一転して、3得点で惜敗。ネビン監督は「これが野球」と語った。明暗が分かれる勝負の世界。だが何よりも、全力プレーで元気な大谷の姿が、ファンを楽しませたに違いない。

▼大谷が6月だけで23打点とし、21年6月にマークした月間自己最多打点に並んだ。日本選手では松井秀(ヤンキース)が03年6月に最多の29打点を記録しており、今月残り5試合でどこまで迫るか。

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