<パドレス8-5エンゼルス>◇4日(日本時間5日)◇ペトコパーク
エンゼルス大谷翔平投手(29)が2年連続、打者専念でオールスター(11日・シアトル)に臨む見通しとなった。
パドレス戦に「3番DH兼投手」で出場し、プロ入り後初の2者連続弾を浴びるなど、5回0/3を7安打5失点で今季4敗目。前半戦ラスト登板で右手中指の爪とマメの状態が悪化し、交代した。オールスターでは登板と本塁打競争の参加を控える意向を示した。この日はマイク・トラウト外野手(31)が左手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で負傷者リスト(IL)入り。プレーオフ入りを目指すチームに逆風が続くが、後半戦は万全となって危機を救う。
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試合後、大谷は表情を変えずに言った。ファン投票で選出されたDHでの出場に加え、選手間投票でも先発投手で選ばれた球宴。1週間後に控え、「投げない方向でいくとは(思います)。ちょっと無理なので。出られるところでなるべく出たいですし、頑張りたいなと思ってます」と打者に専念する意向を示した。本塁打競争についても「多分、出られないですかね、今日の感じだと」。状態を踏まえ、辞退する考えだ。
やむを得なかった。前回登板で爪が割れ、この日は小さなマメもできた。当初の中5日から中6日で間隔を1日余分に空けたが「治りきる前に投げてっていう感じ」。状態は悪化した。直球の平均球速は1・8マイル(約2・9キロ)下がり、6回は3連打と2者連続アーチで3失点。「ちょっと力が入りづらかった」。首を横に振り、7番サンチェスには初球の直球が外角に大きく外れた。限界だった。
万全の状態を整えるなら、登板間隔をさらに空けることも可能だった。だが、完治しない状態で強行登板に臨んだ。「毎回100%の状態で登板してるわけではないですし、ある程度のスケジュールを守りながら、その中でピッチングしないといけないので」。主戦投手の自覚から、マウンドに上がった。5回まで2失点と粘っていたが「最後の回、もったいなかった」。唇をかむ結果となった。
チームを背負うと同時に、球宴でファンの期待に応えたい思いもあったのだろう。大谷は「(球宴での)ピッチングはもう今日で厳しくなったかなと思う」と言った。状態に問題がなければ、2年ぶりとなるオールスターで二刀流を思い描いていたのかもしれない。
6月27日には7まで積み上げた貯金は2に減った。チームはけが人が続出。この日もレンドンが自打球で負傷交代と、アクシデントが止まらない。大谷は球宴で打者に専念することで、後半戦の初戦、アストロズ戦までは中9日となる。「ちょっと空くので、そこまで、まずはしっかり治したい」。前半戦のように、後半戦も異次元の二刀流で世界を驚かせるためにも、今は休養が優先。万全の二刀流へ、充電期間とする。
▼エンゼルス大谷は6回、ボガーツ、クロネンワースに連続で本塁打を打たれた。1試合で2本以上の被弾は今季5度目で通算10度目だが、2者連発は通算80試合目の登板で初めて。31球を投げた直球(4シーム)の平均球速は今季最低の95・3マイル(153キロ)で、1分間あたり回転数も平均2211と今季最少だった。