あまりにも寂しい…「エンゼルス大谷翔平」もう見られない!? 今季終了決定的、そのまま退団も

エンゼルス大谷翔平(中央)(2023年9月7日撮影)

<エンゼルス2-11タイガース>◇15日(日本時間16日)◇エンゼルスタジアム

右脇腹を痛めているエンゼルス大谷翔平投手(29)の23年シーズン終了が決定的となった。タイガース戦で出番はなく、11試合連続で欠場。試合後、クラブハウスのロッカーが整理され、大谷は姿を見せることなく去っていた。右肘靱帯(じんたい)損傷で投手としてすでに出場を終えていたが、打者としても今季の戦いを終えることになる。球団から16日(同17日)に詳細が公表されるという。チームは大敗し、地区優勝の可能性が完全消滅。くしくもタイミングが重なり、沈黙を続けてきた大谷がチームを離れた。

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大谷のシーズンが終わった-。そう受け取れる光景だった。クラブハウスのロッカーには練習用のTシャツやエンゼルスの赤いソックスなどがポツリと残り、オールスターで使用したバッグも床に置かれていた。スパイクやグラブ、バットなどの野球道具だけでなく、私物もほぼ空っぽの状態。隣の同僚左腕サンドバルのロッカーには、記念品かのように背番号17の白ユニホームが飾られていた。

日米メディア20人ほどが一時、騒然となった。球場スタッフによれば試合後、クラブハウスがメディアに開放される約10分前、大谷は既に球場を後にしたという。ミナシアンGMの取材対応を求められても、球団広報は「説明できない。明日、なんらかの発表があると思う」との姿勢に終始した。煮え切らない状況に番記者から「大谷はスポーツ界において、ビッグ・スターなんだ」と迅速な対応を求められ、緊迫感も漂ったが、事態は動かなかった。

8月23日のレッズ戦で右肘を故障して以来、手術を受けるか否か、今後の方向性について大谷は沈黙を貫いた。ネズ・バレロ代理人の説明では、二刀流で再起するための最善策を模索していた。一方で、来季の開幕には打者で出場できる見通しを示していた。約半年前後のリハビリ期間を考慮すれば、シーズン終了後に手術ならギリギリとなる。来季開幕での打者復帰を逆算し、手術へ踏み切る決断を下したものとみられる。

手術を受けるまで、その間、打者で出場を続けるはずが、4日に右脇腹を負傷。想定外の故障を抱え、本拠地でプレーする姿を見せられないまま、終わってしまった。地区優勝の可能性が完全消滅したこの日、水原通訳とともに球場内の打撃ケージで調整を行っていたという。最後まで出場の可能性を探る姿勢を見せていたが、かなわなかった。

今季44本塁打でリーグトップを独走し、初のタイトル獲得とMVPは濃厚だ。一方で、今オフにはFAとなる。エ軍は、球団の顔でもあるトラウトが望めばトレード移籍を受け入れる姿勢があるとされ、主力野手のレンドンの骨折も本人と球団間で食い違いがあった。大谷を含めた3選手を中心に、チーム作りをするはずが、迷走し、崩壊しつつある。残留交渉は続くが、このまま大谷も退団となる可能性は否めない。これが6年間の最後だとすれば、あまりにも寂しい。