レンジャーズ・ボウチー監督「私はとても幸運だった」就任1年目で低迷球団を頂点へ導く

<ワールドシリーズ:レンジャーズ5-0ダイヤモンドバックス>◇1日(日本時間2日)◇第5戦(7回戦制)◇チェースフィールド

ワールドシリーズ第5戦は、レンジャーズが敵地で3連勝を飾り、4勝1敗でダイヤモンドバックスを下し、前身のセネターズ(72年からレンジャーズ)が1961年に創設されて以来、63年目で初の世界一に輝いた。0-0の7回、4番ガーバーの中前への先制適時打が決勝点となり5-0で完勝した。

まさに「優勝請負人」の仕事だった。ジャイアンツ時代、世界一3回の名将ブルース・ボウチー監督(68)が、就任わずか1年目にして、21年102敗、昨季94敗の低迷球団を頂点へ導いた。それでも、美酒を浴びた同監督は、フロント陣の名前を挙げ「彼らがテキサスに勝利のベースボールを取り戻すことを決心したからだ。私はとても幸運だった」と、あくまでも謙虚にシーズンを振り返った。

リーグ最高打率の攻撃力が看板の一方、「オールドスクール」の名将はジ軍時代同様、守備練習を重視した。試合前、フリー打撃はせずとも、内野ノックは怠らない。その結果、リーグ最少の年間57失策と、鉄壁の守備力を整備した。今PSでは、9月にデビューしたばかりの21歳カーターを主軸として抜てき。データ偏重の傾向に基本重視の姿勢と柔軟性をミックスし、チームの底力を上げた。

これでポストシーズン通算16シリーズで15回目の勝利。「短期決戦の鬼」は、敵地11連勝と抜群の勝負強さを維持しつつ、監督としてはジョー・トーリ氏(元ヤンキース)以来史上6人目となる4回目の世界一にたどり着いた。「この状況にいられたことがとても幸運だよ」。最高の結果を残しても、希代の名将の穏やかな口調は変わらなかった。【四竈衛】