<記者の目>
山本由伸投手(25)の争奪戦がスタートする。
オリックスがポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を承認してから一夜明けた5日(日本時間6日)、MLB公式サイトはトップニュースで「どことサインする」という記事を掲載。獲得候補にメッツなど8球団を挙げた。同サイトの今オフFAランクはエンゼルス大谷翔平投手(29)に次ぐ2位で、日本から移籍する選手としては史上最高額の契約総額になる可能性も指摘された。
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◆記者の目 米挑戦が認められた山本に対するメジャーでの高評価は、決してリップサービスの域ではない。NPBでの数字が、そのままMLBでの成績に反映されないとしても、すでに先発のFA市場では「特A」にランクされており、日本人メジャーの1年目の契約としては史上最高額となることは間違いない。
今季途中、ヤンキースのキャッシュマンGMら各球団首脳が相次いで訪日。山本の投球を直接視察したことで、一気に注目度が上がった半面、ナ・リーグ某有力球団などは、今年3月のWBC合宿や練習日をはじめ、過去数年間、早い時期から本格的なスカウティングに専念していた。
ポスティングとはいえ、実質的にはFA。25歳と若いこともあり、10年以上の長期契約ではなく、オプトアウト(契約見直し)、トレード拒否権を含め、次のFA権を得る6年契約が常識的な選択となる可能性が高い。たとえば、6年総額1億5000万ドル(約225億円)と仮定しても、サイ・ヤング賞などの実績次第では、6年後は単年4000万ドル(約60億円)以上も夢ではない。とすれば、「FAまで」の選択が賢明と言える。
今オフのFA市場で大谷に次ぐ「ナンバー2」にランクされ、条件面でも注目される。ただ、激しい争奪戦になるとしても、日本シリーズ第6戦のように、ポストシーズンの「シビれる試合」でマウンドに立つ山本の勇姿を期待するファンは多いに違いない。【MLB担当=四竈衛】