2021年にナ・リーグでも指名打者(DH)が正式採用されてから今季で2年が経過。しかし意外なことに、多くのチームがその成果を得ることに苦労している。
今季にDHで110試合以上に出場したのはわずかに3人。投打の二刀流の大谷翔平(エンゼルス)を除けばマルセル・オズナ(ブレーブス)とジョーイ・メネセス(ナショナルズ)だけで、かつてのデービッド・オルティス、エドガー・マルティネス、フランク・トーマスのような次世代の大物DHは誕生していない。
今週のGM会議でも、DHのポジションを埋めて結果を得ることは想像以上に難しいという意見が一般的だった。マリナーズのジェリー・ディポトGMは「ほとんどの打者はDHを好まない」とコメント。守備も含めてアクティブに動き、自分がゲームの一部と感じたいからだと説明した。
また多くのチームが、専任DHを置くよりも休養が必要な選手や故障を抱えた選手をDHでローテーション起用することで満足しているもよう。30球団のうち13球団はDHの指標が平均的な選手の水準以下で、ナ・リーグ王者のダイヤモンドバックスもDHのWAR合計はマイナス1・4。OPS・676はチーム全体のOPS・730を大きく下回っていた。
同球団のマイク・ヘイゼンGMは4人の外野手でDH枠を使い回していると語り、「選手たちをフレッシュな状態に保つことに価値がある。今後もこの起用法を続けるだろう」と話していた。(AP)