大谷だけでなく、由伸も-。オリックスからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)が12日(日本時間13日)、ドジャースと直接交渉を行っていたことが分かった。専門局「バリースポーツ」のラッセル・ドーシー記者をはじめ、複数の米メディアが伝えた。長期契約で総額3億ドル(約435億円)とも見込まれる争奪戦は、一段とヒートアップしてきた。
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世界一を渇望する大谷の思いに呼応するかのように、「常勝球団」への地盤を固めようとするド軍は、次の一手を打っていた。前日までに、大谷と10年7億ドル(約1015億円)の巨額契約を交わした一方で、ひと息つく間もなく、すかさず山本獲得へ動いていた。
世界中の注目を浴びた大谷移籍決定からわずか3日後。ド軍は山本との直接交渉に臨んでいた。出席者は不明だが、12月上旬に大谷と交渉した際と同様に、フリードマン編成本部長らフロント陣のほか、デーブ・ロバーツ監督らが、本拠地ドジャースタジアムで折衝したものとみられている。
潤沢な資金力のあるド軍は、FA市場解禁後から大谷と山本の「両取り」を画策していた。その一方で、大谷への投資がプロスポーツ史上最高額になることが確実視されており、山本に関しては資金面の調達が懸案事項とされていた。ところが、大谷自身の提案もあり、支払いの97%が「後払い」となったため、資金運用に余裕が生まれ、山本への猛アタックが可能となった。今年3月のWBCでともに戦い、頂点を極めた日本のエースへの積極アプローチは、大谷の要望を尊重したかのようだった。
すでに山本は本命ヤンキースをはじめ、メッツ、ジャイアンツと交渉を終えており、ド軍で4球団目。今後は、レッドソックス、ブルージェイズと交渉するものとみられており、現時点で確かな方向性は見えていない。ただ、山本が幼い頃からファンだったド軍が、有力候補の1つに食い込んできたことは間違いない。
背番号「17」の大谷に加え、ド軍は山本に背番号「18」を用意。SNS上では本拠地の大型ビジョンに、ドジャーブルーのユニホームをまとった山本と「ドジャースタジアムにようこそ 山本由伸投手 18」のメッセージが日本語と英語で映し出された映像が拡散された。交渉の一環で披露したとみられる。
右肘手術後からリハビリ中の大谷が「二刀流」で本格復帰し、将来的に山本との先発ローテーションの「2トップ」が実現すれば、今季までの11年連続プレーオフ進出に続き、20年以来の世界一も現実味を帯びる。交渉期限は、米東部時間1月4日午後5時(同5日午前7時)。当初、ヤ軍とメ軍の「ニューヨーク対決」と予想されていた「山本争奪戦」は、交渉佳境を前に混沌(こんとん)としてきた。
◇同一球団の日本人選手
◆元祖 98年メッツの吉井、野茂が最初。同年6月に野茂がドジャースからトレードで加入し、近鉄時代の同僚が再び一緒に。
◆大谷は 渡米1年目の18年にエンゼルスで田沢が同僚だった。
◆最多は4人 09年レッドソックスには松坂、岡島、斎藤、田沢の4投手が所属した。同年8月7日に岡島、斎藤、田沢、9月20日に松坂、岡島、斎藤の3人が同時出場。
◆高校同僚 11、12年レンジャーズの上原、建山は東海大仰星時代に同じクラスだった。
◆10勝コンビ 02年ドジャース(野茂16勝、石井14勝)、14年ヤンキース(田中13勝、黒田11勝)の2組がマーク。
◆世界一コンビ ワールドシリーズでプレーして優勝したコンビは、ともにレッドソックスの07年松坂、岡島、13年上原、田沢。
◆規定打席到達 06、07年マリナーズのイチロー、城島がそろってクリア。