米CBSスポーツは20日、3億ドル(約420億円)にも達する争奪戦の様子が連日報じられている山本由伸投手の特集記事を掲載。山本を獲得する3つのリスクと、その反論を伝えた。
1つ目のリスクとして挙げられたのは、山本がまだメジャー未経験であること。MLBとNPBにはボールの違いや先発間隔など重要な違いがいくつかあることに触れ、MLBでも最高クラスの投手に与えられるような大型契約の前にMLBで投げる山本を見たいと思う人がいるのも理解できるとした。
このリスクへの反論としては、各チームは選手が何をしたかではなく、これから何をするかに対して金銭を投じることに誇りを持っていると指摘。さらに最近では経験の浅い選手との長期契約で将来の移籍を先延ばしにする手法が広まりつつあるとした。また山本がMLB仕様球のワールド・ベースボール・クラシックで活躍した実績を上げ、MLB未経験のリスクが誇張されていると反論した。
2つ目のリスクは、山本が身長178センチと比較的小柄であること。MLBでは年間30試合以上に先発する投手に関して、6フィート2インチ(約188センチ)以上の身長と広い肩幅の頑健な体格を長年にわたって良しとしており、実際に今季に身長6フィート(約183センチ)未満、体重200ポンド(約91キロ)未満で10試合以上に先発した投手はマーカス・ストローマンら3人だけだったことを挙げた。また長身投手が繰り出す角度のあるボールの方が打者を惑わすのに有利と考えられている点に触れた。
これへの反論は、最近ではストライクゾーンの上部にフラットなリリースポイントを持つ投手の需要が高まっているとし、その例としてスペンサー・ストライダー(公称では身長6フィートぴったり)らを列挙。山本も彼らと同様で、速球の伸びがあってゾーン内で勝負できる投手だと指摘した。
3つ目のリスクは、山本が故障の可能性が打者より高い投手であること。投手の有望株は存在しないとする「TINSTAAPP」の概念は依然として重視されており、投打の二刀流の大谷翔平を除けば高額契約のトップ10に投手がいないことには理由があるとした。
これに対する反論はなく、投手の健康状態を予測する方法が見つかるまで、できることは最も優秀かつ最も健康的な投手にかけることだけだとした。