ドジャース山本由伸が主力6人圧倒、名刺代わり28球 驚き、絶賛、言い訳?の声オンパレード

ライブBPに登板し、力投するドジャース山本。打者フリーマン(撮影・菅敏)

【グレンデール(米アリゾナ州)17日(日本時間18日)=四竈衛、斎藤庸裕】いきなり155キロ-。ドジャース山本由伸投手(25)が、キャンプイン後初めてライブBP(実戦想定の打撃練習)に登板した。大谷翔平投手(29)との対決こそ実現しなかったものの、ベッツ、フリーマンら主力打者6人に対し、安打性は詰まった当たりの1本のみ。試運転の段階ながら155キロを計測し、底力を披露した。今後、順調に仕上がれば、3月20日から韓国・ソウルで行われる開幕2連戦(対パドレス)での先発候補に挙げられそうだ。

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投げ終えた山本のもとへ、笑顔のベッツが拍手をしながら近寄ると、グラウンド周囲で見守っていたファンからも大きな声援がわき起こった。昨年11月の日本シリーズ以来となる実戦登板だったが、「自己紹介」としては十分過ぎる28球だった。「しっかり集中して投げられました。思ったより良かったです」。

18年MVPのベッツには詰まりながら中前へポトリと落とされた一方で、内角ツーシームで空振りを奪った。1人あたり5球前後で、結果を問わない変則形式だったが、球威、制球とも文句なし。最速155キロの速球を主体に、カットボール、ツーシーム、カーブ、スプリットと各球種を両サイドに散らし、ことごとく芯を外した。「速球は特にコントロール良く投げられてましたし、スプリットも何球かいい所に決まっていた」と、山本の自己評価は上々だった。

周囲の反応も、賛辞のオンパレードだった。外角低めの最終球を見逃して終了した20年MVPのフリーマンは、驚くような表情で言った。「彼はWow(ワオ=感動詞)だ。96マイルを投げてスプリットもある。とても印象的だった。彼が一緒のチームでよかったよ」。終了後には、息子チャーリー君に悲しそうな顔で「ダディ、三振したの?」と声をかけられると、「いやいや、5球だけだったから…」と苦し紛れ(?)の言い訳せざるを得ないほど、山本の剛球に圧倒された。山本獲得の主役を担ったフリードマン編成本部長にいたっては、「とてもすばらしい。スペシャルな制球力だ」とすこぶる上機嫌な表情で、球を操る能力の高さを絶賛した。

今後は、数日後に2回目のライブBP登板を経て、オープン戦へ移行する。この日は最新機器「ピッチコム」で捕手からのサインを受け取るなど、実戦への準備も着々。「ここからもっと精度を上げていけたらいいと思います」。メジャーの主軸相手の試運転を「幸せですね。ありがたい」と振り返った初々しさとは対照的に、終始、落ち着き払った、ふてぶてしいまでのプレートさばきだった。

▽マンシー 投げなかった球は何かあった? コントロールをまったくミスらない。クールだった。とても印象深かった。

▽ゴームズGM 彼の投球は衝撃的で特別だよ。すべての球をコントロールできる。

▽ロバーツ監督 彼は先発でエース格になれると自信を持って言える。直球は四隅に投げることができるし、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットも含めた武器を織り交ぜ、左右どちらの打者からどの球でもストライクが奪える。

【動画】山本由伸、ほぼ捕手目線のライブBP衝撃投球映像 速球&カーブの切れ味が一目瞭然