<パドレス8-7ドジャース>◇12日(日本時間13日)◇ドジャースタジアム
メジャー4試合目で、初めてスタンドまで運ばれても、マウンド上の山本は表情ひとつ変えなかった。1回2死一塁。4番マチャドに初球のカーブを左翼席へ運ばれた。「ベストボールではなかったですけど、しっかりとスイングされました」。2回には、先頭の金河成に、初球の速球をたたき込まれた。球種こそ違うものの、いずれも狙いすましたかのような初球打ち。積極的な打者が多いパ軍打線の「山本対策」に、序盤はてこずった。
それでも、その後は球数を要しながらも、丁寧にアウトを重ねた。3回、4回と走者を背負ったものの、進塁させることなく、無失点に封じた。5回はこの試合で初めて3者凡退に仕留めるなど、安定感を取り戻した。「途中から何とか粘って投げられたので、もう少し長い回を投げてチームに貢献したいです」。打線の援護で勝利投手の権利を持って交代したものの、5回3失点、91球で納得できるはずもなかった。
6日に敵地シカゴでメジャー初勝利を挙げた試合後には、大谷をはじめチームスタッフから人気焼き肉店で祝福された。1年目の戸惑い以上に、グラウンド内外で笑顔が絶えないほど、充実感をのぞかせる。「試合中、楽しいということはあまりないですけど、少しずついい感覚も出て来てますし、登板を重ねるごとにいい投球ができたらなと思います」。自らの白星が消えても、ド軍が敗れても、山本の前向きな姿勢に変わりはなかった。(ロサンゼルス=四竈衛)