大谷翔平、3連敗も泰然自若 PO進出へ「まだ1試合1試合、積み上げていく段階かなと」

アスレチックス対ドジャース 9回表ドジャース2死一、二塁、右越え3点本塁打を放つ大谷(撮影・横山健太)

<アスレチックス6-5ドジャース>◇2日(日本時間3日)◇オークランドコロシアム

【オークランド(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=四竈衛】大谷の意地の一撃も届かず-。ドジャース大谷翔平投手(30)がアスレチックス戦に「1番DH」で出場し、4試合ぶりとなる33号3ランを放った。直前まで今季ワーストの19打席無安打と苦しみながらも、9回2死から116・3マイル(約187キロ)の高速弾をたたき込んだ。今季初の3ランを放つも、ド軍は1点及ばず3連敗。終盤戦へ向けて、いよいよ正念場を迎えた。

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敵地を沸かせる高速弾を放っても、最後は1点差で届かなかった。3連敗を喫し、クラブハウス内が静まりかえっても、大谷は正面を見据え、毅然(きぜん)とした口調で言った。「まだ8月でもあるので1試合1試合積み重ねて。9月に入った時に、どれくらいの差でどの位置にいるか。そこからじゃないかと思うので、まだ最後に決めにいくというより、自分たちのしっかりした野球を1試合1試合、積み上げていく段階かなと思います」。

落ち込むことも、慌てる必要もない。メジャーでは自身初となるプレーオフ進出をかけた時期を目前に控えても、大谷はリーダーらしく、表情を変えることなく、言葉をつないだ。

長丁場の公式戦。苦境が来ることは想定していた。直前の7回2死満塁での凡退まで、今季ワーストの19打席連続無安打。「技術不足というか、悪い時は必ず来るんですけど、早く元の状態にどうやって戻すかというテクニックじゃないかと思います」。2-6と4点ビハインドで迎えた9回2死一、二塁。「もう何でもいいので、つなぐ、後ろに回しながら」とシンプル思考で、甘く入った速球を右翼席へ運んだ。

ベッツ、マンシーら故障者に加え、フリーマンが三男の看護のため離脱中。相手バッテリーが、最大の得点源でもある大谷対策として、「単打&四球OK」で組み立てる徹底マークは変わっていない。それでも、大谷は「どちらかというと自分の状態。いい角度で上がっていない」と、自らへ矛先を向ける。チーム状態についても「歯がゆいみたいな感じ」と、外的要素に原因を求めることはない。

依然、地区首位とはいえ、最大9だった2位とのゲーム差は4まで縮まった。「自分の中で良かったと思う感覚がどれだけ持続できるかが大事。明日の1打席目、2打席目が大事かなと思います」。まだ「決めにいく」段階ではない。我慢をしながら、爪を研ぐ。敗れても、大谷の眼光は最後まで鋭かった。

◆大谷とオークランド 18年3月29日、同地でのメジャーデビュー戦に「8番DH」でスタメン出場し、初打席の初球に初安打。4月1日には初登板で初勝利を挙げた。28年にラスベガスへ移転するア軍は、来季から3年間、3Aの本拠地でもある同州サクラメントをホームにするため、大谷にとって今遠征が同地最後のプレーとなる。大谷は「思い出はもちろんありますね。これから使えなくなるので、大事に試合したいなとは思ってます」と、残り2試合への思いを語った。

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