<ドジャース9-5パイレーツ>◇9日(日本時間10日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)9日(日本時間10日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、特大アーチで連敗ストップに貢献した。パイレーツ戦に「1番DH」で出場し、第2打席で貴重な追加点となる35号2ランをマーク。この回5得点の口火を切り、打線を勢いづけた。ナ・リーグ西地区2位のパドレスに2・5ゲーム差まで詰め寄られているが、チームは首位キープ。個人では大谷が打撃主要部門で本塁打と打率のリーグ2冠。熾烈(しれつ)な争いになってきた。
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大谷の強烈な打球が、打線に火を付けた。3回1死一塁、カウント1-2からケラーのスライダーを捉えた。打球速度113・9マイル(約183キロ)で、飛距離448フィート(約137メートル)。ロバーツ監督は「今まで見たことのないような打球。私はバリー・ボンズともプレーしたが、ショウヘイのような打球ではなかった。ショウヘイのがどれだけ強くボールを飛ばしているか。それは、他のどの打者とも違うもの」と、伝説のホームラン打者と比較し、異次元ぶりを表現した。
前カードのフィリーズ戦から、強豪の伝統を築いた球団OBたちをたたえる「アラムナイ・ウイーク」の1週間が始まった。この日は、昨年までアストロズで監督を務めた名将ダスティ・ベーカー氏がド軍レジェンドの一員に加わった。新たな歴史を刻み、将来のド軍を背負っていく存在の大谷が、集結した球団の大物ゲストたちの前で豪快な1発。自軍ベンチに戻って満面の笑みで祝福を受け、打線を一気に勢いづけた。
決して本調子ではない。5日に34号をマークして以来、10打席無安打だった。この日の第1打席もタイミングが合わずに3球三振。7月23日に安打を放って以来、2ストライクから27打数無安打となった。だが、続く第2打席で、追い込まれながら目の覚めるような一撃。貴重な2ランにロバーツ監督は「ストライクゾーンでしっかり捉えられれば、彼は誰も出来ない野球が出来る。ずっと、驚かされている」と言った。
投打がかみ合い、チームは9得点で快勝。連敗を2で止め、6連勝中のパドレスと2・5ゲーム差で首位をキープした。大谷は個人成績で前日に首位打者から陥落したが、打率3割2厘とし、1毛差で返り咲いた。本塁打数でも、この日34号を放ったブレーブス・オズナに一時は追いつかれたが、再び単独トップに浮上。チームも個人成績も、シーズン終盤にかけてしのぎを削る争いになってきた。