<オリオールズ3-6アストロズ>◇25日(日本時間26日)◇オリオールパーク
アストロズ菊池雄星投手(33)が25日(日本時間26日)、敵地でのオリオールズ戦に先発し、メジャー6年目で自己最速の159キロをマークした。6回途中3失点3四球で勝敗はつかなかったものの、ア軍は競り勝ち、地区首位の座をガッチリとキープした。
3点リードの5回無死一塁の場面で、菊池はけれん味なく腕を振った。6番カウセルへの4球目は、98・8マイル(約159キロ)を計測。詰まった当たりの中飛に仕留めた。「メカニック、バランスがすごくかみ合っている。バランスが良い証拠」と振り返った。その後、伏兵の8番ウリアスに同点3ランを浴びたものの、勝ち越し点を許すことなく、球数98球で救援陣にバトンを託した。
トレード期限直前の7月末、ア軍に移籍して以来、5試合、28回を投げて防御率2・89、35奪三振と抜群の安定感を維持してきた。チーム合流後、ア軍データ班の助言を受けた結果、スライダーの比率を増加。ブルージェイズ時代の17%からこの日は40%まで増やすなど、戦術的な裏付けと新配球パターンもあり、格段に安定感が増した。
その結果、移籍後の登板日は5戦全勝。優勝請負人としての期待に応えてきた。ブ軍時代の昨季、プレーオフでは救援として登板したものの、先発の経験はない。「試合をつくることを心がけ、チームが最終的に勝って良かった」。ア・リーグ西地区首位を走るア軍先発陣で、菊池は確かな立ち位置を見つけた。
◆左投手の球速 NPBではエスコバー(DeNA)の163キロが最速。西武時代の菊池は158キロをマークしているが、1軍で160キロ以上はエスコバーしかいない。1軍以外では19年に古谷(ソフトバンク)が独立リーグとの交流戦で160キロをマークしたのが日本人左腕最速。