45号大谷翔平いよいよ「50-50」へカウントダウン「彼は最高の打者」打たれた相手投手も脱帽

ドジャース対ガーディアンズ 6回裏ドジャース1死、右越えに45号ソロ本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)

<ドジャース1-3ガーディアンズ>◇6日(日本時間7日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)6日(日本時間7日)=斎藤庸裕、久保賢吾】ドジャース大谷翔平投手(30)が45号本塁打を放ち、「45-45」に到達した。ガーディアンズ戦に「1番DH」で出場し、4打数2安打1打点。21年の100打点、22年の160安打といずれも自己最多に並び、本塁打は21年の46本にあと1。メジャー通算本塁打でも、秋信守(韓国)が持つアジア最多記録の218本にあと2本となった。盗塁はなかったが、現在46盗塁で50到達は目前。前人未到の「50-50」にまた1歩近づいた。

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大谷がかっ飛ばした白球の行方を、みんなが追った。6回1死、左腕ボイドの失投、真ん中ツーシームを逃さなかった。快音を残し、角度38度で上がった45号アーチ。両軍の選手や監督が打球を見上げ、大谷自身も半信半疑でバットを持ったまま一塁まで走った。中堅左のフェンスを越えると、一斉に大歓声で湧き上がったスタジアム。45本塁打&46盗塁とし、いよいよ「50-50」へのカウントダウンが始まった。

すさまじいパフォーマンスに、敵将もうなる。試合前、ガ軍のボート監督は囲み取材の終盤で自ら、大谷との秘話を語り始めた。

回想したのは22年10月5日のこと。アスレチックスの選手として現役最後を迎えた同監督は、エンゼルス時代の投手大谷と対戦。5回1死まで完全投球で封じられていたが、同監督は四球を選んだ。「パーフェクト投球を打ち破ったよ。すると彼は僕に謝ってきたんだ。最後の試合なのに、ボール球を投げてしまったってね。でも僕は『いやいや、ありがとう』だったよ」と、当時のやりとりを明かした。

引退試合の貴重な1打席で四球を与えてしまったことを、大谷は気にかけていたという。だが、ボート監督は「僕は打率1割5分8厘だったからね。大谷から四球で出塁して、それで良かったんだ」と正直に明かし、囲み取材で周囲の爆笑を誘った。思い出深い縁があり、敵選手でありながら特別な存在の大谷。「まぎれもなくスペシャルな才能があり、打って、走って、投げて、我々が長い間見られなかったようなことをやっている」と称賛した。

大谷は第1打席に向かう前、ボート監督にあいさつ。いつも通り、敵将への敬意を示した。その2打席後、豪快な1発をかました。試合後、打たれたボイドは「彼は最高の打者の1人。ミスをすれば、その代償を受けることになる。いいスイングだった」と脱帽の様子だった。

100打点で自己最多に並び、本塁打とともに「自分超え」は目前。このままのペースなら51本塁打に到達する。前人未到の「50-50」。心技体で進化を続ける大谷が、史上初続きの最後を飾るフィナーレへと、着実に近づいている。

大谷翔平、5戦ぶり45号ソロで100打点到達 「50-50」へ前進 ドジャース2連敗/詳細