ヤンキース、アストロズ、ガーディアンズほか全6球団 ア・リーグ/ポストシーズンガイド

【イラスト】MLBポストシーズン組み合わせと日程

メジャーリーグは9月30日(日本時間10月1日)、ア・リーグに続きナ・リーグも全日程を終了した。

ダブルヘッダーでお互い1勝したブレーブスとメッツが、そろってポストシーズン(PS)進出。12チームが出そろった。大谷翔平投手(30)山本由伸投手(26)擁するドジャースは5日の地区シリーズから出場。ダルビッシュ有投手(38)松井裕樹投手(28)所属のパドレスとブレーブスによるワイルドカードシリーズの勝者と対戦する。菊池雄星投手(33)所属のアストロズ、前田健太投手(36)所属のタイガース、千賀滉大投手(31)所属のメッツもワイルドカードシリーズから戦う。

◇  ◇  ◇

【ア・リーグ】

★ヤンキース<東地区優勝>

リーグ優勝40回、ワールドシリーズ(WS)優勝27回は、ともに30球団で最多の名門球団。今季は主砲ジャッジの相棒として強打者ソトを補強し、2人合計で99本塁打。チーム全体でも両リーグ最多の237本塁打を放った。ジャッジはドジャース大谷を抑えて両リーグ最多となる58本塁打、144打点で2年ぶりの2冠王。OPS1・159は、ア・リーグ記録更新の62本塁打を放った22年を上回った。投手陣もロドン(16勝)ヒル(15勝)ストローマン(10勝)と2桁勝利が3人に、6月に故障から復帰したコールも8勝と安定している。抑えのホームズはセーブ機会43で30セーブとやや安定感を欠いた。松井秀喜がMVPに輝いた09年以来のWS制覇を目指す。

 

アーロン・ブーン監督(51)

本拠地=ヤンキースタジアム

リーグ優勝=40回

ワールドシリーズ優勝=27回

チーム勝敗=94勝68敗(前半戦58勝40敗、後半戦36勝28敗)

チーム打率=2割4分8厘

チーム本塁打数=237

チーム1試合平均得点=5・0

チーム盗塁数=88

チーム防御率=3・74

チームWHIP=1・24

チーム奪三振率=9・03

主砲=ジャッジ32歳(打率3割2分2厘、58本塁打、144打点)

最多盗塁者=ボルピ23歳(盗塁28、盗塁死7)

エース=ロドン31歳(16勝9敗、防御率3・96)

守護神=ホームズ31歳(3勝5敗30セーブ、防御率3・14)

総年俸=3億382万ドル(約441億円)

★オリオールズ<ワイルドカード1位>

22年までの6年間で最下位4度を含む6年連続地区4位以下の暗黒時代を経て、昨季いきなり地区首位で7年ぶりのPS進出。今季は地区2位でワイルドカードだが、2年連続16度目のPSとなる。昨季はシーズン途中にトレードで加入した藤浪晋太郎(現メッツ)が、移籍後30試合で2勝0敗2セーブ、防御率4・85と好投し、投手コーチを含めた首脳陣の尽力による「投手再生工場」ぶりが注目された。打線は強打の捕手ラッチマン、リーグ6位の37本塁打を放ったヘンダーソンら若い選手が引っ張り、本塁打は両リーグ2位と爆発力がある。注目の新人ホリデーは、苦しみながらも大事な場面で大きな一打を放つスター性を見せた。

 

ブランドン・ハイド監督(50)

本拠地=オリオールパーク

リーグ優勝=7回

ワールドシリーズ優勝=3

チーム勝敗=91勝71敗(前半戦58勝38敗、後半戦33勝33敗)

チーム打率=2割5分

チーム本塁打数=235本

チーム1試合平均得点=4・9得点

チーム盗塁数=98盗塁

チーム防御率=3・94

チームWHIP=1・24

チーム奪三振率=8・61

主砲=ヘンダーソン23歳(打率2割8分1厘、37本塁打、92打点)

最多盗塁者=ムリンス30歳(盗塁32、盗塁死6)

エース=バーンズ29歳(15勝9敗、防御率2・92)

守護神=ドミンゲス29歳(3勝4敗11セーブ、防御率4・45)

総年俸=1億297万ドル(約149億円)

★ロイヤルズ<ワイルドカード2位>

15年に球団史上2度目の世界一を果たしたが、その翌年から8年連続でポストシーズンから遠ざかり、一昨年と昨年は2年連続で地区最下位に低迷。特に昨季は球団史上ワーストタイの106敗を記録しており、そこからいきなりの大躍進となった。快進撃の原動力となったのはメジャー3年目のウィット内野手で、3割3分2厘で首位打者に輝き32本塁打、109打点でMVP候補にも挙がっている。打線は本塁打がリーグ10位の170本と少なかったが打率は2割4分8厘で同5位。投手陣はワカ、ルーゴ、ラガンズの先発3人が2ケタ勝利を挙げ、先発防御率はリーグ2位の3・55と強力。救援投手陣には不安があるが、9月は防御率3・25と安定した。

 

マット・クアトラーロ監督(50)

本拠地=カウフマンスタジアム

リーグ優勝=4回

ワールドシリーズ優勝=2回

チーム勝敗=86勝76敗(前半戦52勝45敗、後半戦34勝31敗)

チーム打率=2割4分8厘

チーム本塁打数=170本

チーム1試合平均得点=4・5得点

チーム盗塁数=134盗塁

チーム防御率=3・76

チームWHIP=1・24

チーム奪三振率=8・44

主砲=ウィット24歳(打率3割3分2厘、32本塁打、109打点)

最多盗塁者=ガルシア24歳(盗塁37、盗塁死2)

エース=ルーゴ34歳(16勝9敗、防御率3・00)

守護神=エルセグ29歳(0勝3敗11セーブ、防御率2・88)

総年俸=1億2214万ドル(約177億円)

★ガーディアンズ<中地区優勝>

22年まで捕手として現役だったボート監督が就任1年目でPS進出。チームは2年ぶり17度目となった。打線はMVP候補の常連ともいえるラミレス内野手が39本塁打、39二塁打、41盗塁で史上2人目の「40-40-40」にあと1本ずつという目覚ましい活躍をみせた。日系選手のクワンは今季途中まで首位打者争いに加わり、J・ネーラーも31本塁打、108打点と貢献した。投手陣は20年サイ・ヤング賞の先発右腕ビーバーが4月にトミー・ジョン手術を受け長期離脱するなど苦しく、先発防御率はリーグ12位の4・40。だが救援投手防御率は2・57のリーグ首位と強力で、守護神クラセが47セーブで3年連続のセーブ王に輝いた。

 

スティーブン・ボート監督(39)

本拠地=プログレッシブフィールド

リーグ優勝=6回

ワールドシリーズ優勝=2回

チーム勝敗=92勝69敗(前半戦58勝37敗、後半戦34勝32敗)

チーム打率=2割3分8厘

チーム本塁打数=185本

チーム1試合平均得点=4・4得点

チーム盗塁数=148盗塁

チーム防御率=3・61

チームWHIP=1・20

チーム奪三振率=8・89

主砲=ラミレス32歳(打率2割7分9厘、39本塁打、118打点)

最多盗塁者=ラミレス32歳(盗塁41、盗塁死7)

エース=バイビー25歳(12勝8敗、防御率3・47)

守護神=クラセ26歳(4勝2敗47セーブ、防御率0・61)

総年俸=1億619万ドル(約154億円)

★アストロズ<西地区優勝>

8年連続、この10年で9度目のPS進出で、62年からの球団史上では17度目。この黄金期ともいえる10年間はア軍一筋でプレーしているアルテューベ内野手が打線の要となり、世界一に輝いた17年にはMVPに選出。今季も打率2割9分5厘、20本塁打、65打点と活躍し9度目の球宴に選出された。打線は本塁打、得点はリーグ5位だが打率は2割6分2厘で同1位。投手陣は7月に加入した菊池雄星が快投を続け、登板した9試合連続でチームが勝利した。ローテは3人が2ケタ勝利、先発防御率はリーグ6位の3・81と安定。バーランダーはケガ明けで苦戦が続いたが、9月28日のシーズン最後の登板は6回3失点と好投し復活の兆しがある。

 

ジョー・エスパーダ監督(49)

本拠地=ミニッツメイドパーク

リーグ優勝=5回

ワールドシリーズ優勝=2回

チーム勝敗=88勝73敗(前半戦50勝46敗、後半戦38勝27敗)

チーム打率=2割6分2厘

チーム本塁打数=190本

チーム1試合平均得点=4・6得点

チーム盗塁数=93盗塁

チーム防御率=3・74

チームWHIP=1・24

チーム奪三振率=9・30

主砲=アルバレス27歳(打率3割8厘、35本塁打、86打点)

最多盗塁者=アルテューベ34歳(盗塁22、盗塁死7)

エース=バルデス30歳(15勝7敗、防御率2・91)

守護神=ヘイダー30歳(8勝8敗34セーブ、防御率3・80)

総年俸=2億4242万ドル(約352億円)

★タイガース<ワイルドカード3位>

8年ぶりに勝率5割超えで、10年ぶりのPS進出を果たした。5月3日から9月21日まで地区4位に低迷したが、その後6連勝の快進撃でワイルドカード進出圏内に急浮上。PS進出は17度目となる。今季FAで加入した前田健太は先発として17試合で2勝6敗、防御率7・42と苦しみ途中から中継ぎに転向したが、先発ローテはサイ・ヤング賞候補のスクバルを軸にリーグ3位の防御率3・69と強力。救援陣は防御率3・55で同2位とさらに強力だ。ただし打線は得点がリーグ9位、本塁打同12位、打率同10位と苦しい。アストロズ時代に4度のPS進出を果たし世界一に1度輝いたヒンチ監督の手腕が評価されている。

 

A・J・ヒンチ監督(50)

本拠地=コメリカパーク

リーグ優勝=11回

ワールドシリーズ優勝=4回

チーム勝敗=86勝76敗(前半戦47勝50敗、後半戦39勝26敗)

チーム打率=2割3分4厘)

チーム本塁打数=162本

チーム1試合平均得点=4・2得点

チーム盗塁数=76盗塁

チーム防御率=3・61

チームWHIP=1・16

チーム奪三振率=8・42

主砲=グリーン23歳(打率2割6分2厘、24本塁打、74打点)

最多盗塁者=マッキンストリー29歳(盗塁16、盗塁死0)

エース=スクバル27歳(18勝4敗、防御率2・39)

守護神=フォーリー28歳(3勝6敗28セーブ、防御率3・15)

総年俸=9159万ドル(約133億円)