ヤンキースのジャッジ&スタントンが異例の居残り練習「我々が新しい歴史を」盟主復活への気概

ワールドシリーズの前日、ライブBPをするヤンキース・ジャッジ(撮影・菅敏)

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)24日(日本時間25日)=四竈衛】09年以来、15年ぶりの世界一奪還を目指すヤンキースが、ワールドシリーズ(WS)第1戦の前日、敵地での公式練習中、異例ともいえるライブBP(実戦形式のフリー打撃)を行い、決戦に備えた。今季、58本塁打のアーロン・ジャッジ外野手(32)と、今ポストシーズン5本塁打のジアンカルロ・スタントン外野手(34)が居残りのライブBPに臨み、盟主復活への気概を見せた。

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WS開幕前日としては、まずお目にかかれない、珍しい光景だった。リーグ優勝決定シリーズが決着した19日以来、中5日と間隔が空いたとはいえ、公式戦からポストシーズンまでの疲労が蓄積する最終段階。休養を最優先するのが得策のはずだった。ところが、ヤ軍の全体練習終了後、整備されたグラウンドには、ピカピカのヘルメットをかぶり、試合用のユニホーム姿で「正装」したジャッジとスタントンの両主砲が居残っていた。

マウンドには若手の26歳右腕ビーターが向かい、仮想の真剣勝負はスタートした。同チームでもあり、外角球主体の一方、ほぼ全球がスライダー、カットボール系。2人とも引っかけることなく、中堅から逆方向の右翼最深部へ打ち返す実戦さながらの打撃を繰り返した。三塁側ベンチから見つめるド軍山本の視線が熱くなるのも当然だった。

意図は明確だった。両大砲にとって、ド軍フラーティ、山本、ビューラーと並ぶ先発右腕対策のカギは、外角へのスライダー系をいかに攻略するか。WS開幕ぎりぎりまで主軸2人が居残って振り込むほど、テンションは高まっていた。実際、ジャッジは「相手投手のビデオを多く見たし、打者も見た。それによって打撃やプレーのイメージを作ることが大事」と、静かな口調に闘志を込めた。スタントンにしても、長い歴史を持つ両軍の対決に「我々が新しい歴史をつくる」と、表情を変えずとも、意欲を隠そうとしなかった。

通算315本塁打のジャッジと、現役最多となる同429本塁打を積み上げてきたスタントンの両ベテランが、目の色を変えて臨む頂上決戦。大谷、ベッツ、フリーマンの「MVPトリオ」が率いるド軍打線との「ヘビー級対決」がいよいよ幕を開ける。

<ヤンキース先発予想>

◆第1戦 ゲリット・コール(34)

8勝5敗、防御率3・41

PS 1勝0敗、防御率3・31

 

◆第2戦 カルロス・ロドン(31)

16勝9敗、防御率3・96

PS 1勝1敗、防御率4・40

 

◆第3戦 クラーク・シュミット(28)

5勝5敗、防御率2・85

PS 0勝0敗、防御率3・86

 

◆第4戦 ルイス・ヒル(26)

15勝7敗、防御率3・50

PS 0勝0敗、防御率4・50