ポスティングシステムでドジャースに入団した佐々木朗希投手(23)が22日(日本時間23日)、本拠地ドジャースタジアムで入団会見を行った。背番号「11」の新たなユニホームで日米約200人の報道陣を前に思いを語った。
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佐々木朗希の新たな挑戦が、再び始まった。初めての海外生活、初めての常勝最強チーム…。岩手・大船渡高、ロッテではある程度規制されてきた報道体制も世界一の球団では、そうもいかない。周囲からは不安の声も挙がっているかもしれない。だが、苦境があるからこそ強くなるのが佐々木朗希ではないか-。
高校時代、兄琉希さんと球場のスタンドで並んで話を聞いたことがある。「申し訳ないことをしてしまった」と今でも胸に残る1日があるという。2人で自宅近くでキャッチボール。ボールがそれて背丈くらいの草むらに。はいつくばってボールを探したのは小4の佐々木。間もなくして泣き声が…。「何やってんだよ、早く」。兄弟の何げないやりとりだったが、左腕には異変が。「『蜂に2カ所刺されちゃった~』って帰ってきて…。あまり泣き言いわない弟だったから驚きました」。それ以降、弱音は聞いたことがない。「どんなことでも挑戦したり乗り越えたりすることが好きですし、どんどん精神的に強くなっていくのでビックリ。この先もどんなことを乗り越えてくれるのか楽しみです」
当時、兄の楽しみはもう1つあった。「手足が長いので、なかなか(家がある)大船渡にはサイズの合う洋服がないんです。だから外国製で似合うかなと思って服を見つけたらプレゼントしています」。いよいよ、佐々木が自分の“野球サイズ”をますます大きくするべく、ドジャーブルーのユニホームに袖を通す。どんな難敵でも兄とのキャッチボールを礎に、敵を刺す。【18~20年、23年野球担当=鎌田直秀】