大谷翔平とジャッキー・ロビンソン…常識や偏見覆し、信念貫いてきた 歴史的な日に150盗塁達成

ドジャース対ロッキーズ 8回裏ドジャース2死二塁、フリーマンの適時打で二塁から疾走し本塁に向かう大谷(撮影・菅敏)

<ドジャース-ロッキーズ>◇15日(日本時間16日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)15日(日本時間16日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)が、日本人ではイチロー氏以来の通算150盗塁に到達した。ロッキーズ戦に「1番DH」で出場。4打数無安打も1盗塁を決めた。1947年に黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソン氏をたたえ、デビュー日のこの日は毎年「ジャッキー・ロビンソン・デー」として全球団が永久欠番の背番号「42」でプレー。試合前には両軍が功績と歴史的な意味を伝えるイベントに参加し、記念撮影を行った。

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背番号「42」の大谷が、ジャッキー・ロビンソン氏のようにスピーディーに走った。1-0の3回。四球で出塁し、全速力でスタートを切った。盗塁を警戒して間合いを長く保っていた相手投手のモーションを盗み、二盗成功。通算150盗塁に到達した。足で流れを引き寄せ、1死一、二塁から4番スミスの3ランにつなげた。

ドジャースタジアムの中堅後方には、OBのロビンソン氏の銅像がある。黒人初のメジャーリーガーが誕生した4月15日。試合前には両軍が集まり、同氏の功績と歴史的な意味を再認識するイベントに参加した。ロバーツ監督は「今日は、とても特別な日。ジャッキーは、自分の行動が自分だけのものではないことを理解し、進み続けた。それが野球の世界に限らず、あらゆる業界、社会全体に影響を与え、道を開くことになると知っていた」とスピーチした。

毎年恒例ではあるが、チームには「Breaking Barrier(壁を破る)」とつづられたTシャツも配られる。人種の壁を越え、歴史を変えたロビンソン氏。大谷も、これまでの常識や偏見を覆し、信念を貫いてきたという点では類似点がある。2度の右肘手術から、二刀流復活を目指す今季。投手のリハビリと並行しながら、打者で出場を続けている。

スライディングをする際は、昨年手術した左肩の故障再発を防ぐため、地面になるべく左手をつかないように意識するが、この日は左手をつく形となった。それでも、ロバーツ監督からは「理想はもちろん、手をつかないでくれることだけど、慎重にやってくれてると信じているし、地面についたとしても、強くはついていない」と信頼を寄せられる。無安打でも2得点で2連勝に貢献。歴史的な1日を勝利で飾った。

▼大谷が大リーグ通算150盗塁に到達。日本選手の150盗塁はイチローの509個に次いで2人目。イチローが04年に150盗塁をマークした時点で通算盗塁死は46度(成功率7割6分5厘)だったが、大谷はここまで38度(同7割9分8厘)で成功率は大谷が上回る。両者の通算本塁打はイチロー117本、大谷230本のため、150本塁打&150盗塁は大谷が初。

◆ジャッキー・ロビンソン・デー 黒人初の大リーガーであるジャッキー・ロビンソン氏をたたえ、ブルックリン・ドジャースでデビューした1947年4月15日を記念して04年から毎年4月15日に開催。選手や監督、コーチら全員が、同氏の背番号42(97年から全球団で永久欠番)を着用して試合を行う。