<ドジャース11-5ジャイアンツ>◇14日(日本時間15日)◇ドジャースタジアム
【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(30)がメジャー通算250号を派手に飾った。ジャイアンツ戦に「1番DH」で出場し、第1打席で今季7本目の先頭弾を放つと、6回の第4打席で25号ソロをマーク。3打数2安打2打点で大勝に貢献した。250号&150盗塁に到達したのは史上最速。先頭打者アーチはシーズン15本ペースで、メジャー記録を超える勢いだ。試合後には、3日に亡くなった長嶋茂雄さんの野球愛を受け継ぎ、後世に伝えていく意志を示した。
◇ ◇ ◇
満面の笑みで大谷がベンチに帰ってきた。3番フリーマンと手を合わせ、本塁打セレブレーションでは恒例のヒマワリの種を目いっぱい浴びた。決勝点となった先制アーチ。メジャー通算200人目の投手からの本塁打で勢いを加速させると、2発目も放った。「だいぶ長いこと打ってないとは思ってたので、2本とも比較的いいホームランでしたし、1本目はやっぱり、先制する意味では大きい1本だった」。シンプルに、打って、勝つ-。それが何よりの喜びだから、笑顔が絶えなかった。
野球を愛し、楽しむ心を忘れない。今、メジャーリーグの舞台で体現している。試合後、3日に亡くなった巨人長嶋終身名誉監督を思い、言った。「リアルタイムで見ている世代ではないので、実際にプレーをお目にかかることはなかったですけど、実際にお会いしてみて素晴らしい人でした」。3月15日、東京ドームで開催された巨人とのプレシーズンマッチで面会し、激励された。世代は違えど、野球愛は共通する。
「会話をしていても、やっぱりすごく野球に対する愛情が深い方なのかなっていう印象を受けたので。非常に残念なニュースでしたけど、その情熱を、現役の僕らが次の世代につないでいければいいんじゃないかなと思ってます」
微修正と改善を繰り返し、それを継続できるのも深い愛情があってこそ。試合前の時点で6月は打率2割2分9厘、1本塁打の低空飛行でスタート。前日も4打数無安打だった。「(打席での)構えが大事だと思ってるので、そこを重点的に試合前はチェックして入りました」。基礎に立ち返り、自分らしさを発揮した。
少年時代から大好きな野球を教えてくれた父・徹さんへの感謝を示す2発にもなった。そして15日(日本時間16日)は、自ら父親になって初めて父の日を迎える。2本目の25号ソロを放った後、ベンチでタブレットを手に映像を見返した。その姿はまさに、あふれる野球愛そのものだった。
▼大谷が2本塁打を放ち、区切りの大リーグ通算250号。初本塁打はエンゼルス時代の18年4月3日インディアンス戦で記録した。201号から250号までのペースは135試合。50本刻みのペースでは151号~200号の157試合を上回る自己最速となった。135試合で50本は年間60本ペース。250本塁打は歴代255位だが、過去28人だけの500本に届く可能性はある。
▼相手投手のループ、ベックからはともに初アーチとなり、大リーグで本塁打の相手投手は通算200、201人目。最多はフランキー・モンタスの5本。3本が8人、2本が29人、1本が163人。日本人投手は3人(菊池3本、前田1本、千賀1本)。
▼156盗塁と合わせて「250本塁打、150盗塁」を944試合(打席に立った試合に限れば928試合)で達成し、アレックス・ロドリゲスの977試合を上回って史上最速。また、開幕71試合時点で25本塁打は球団最多タイ記録。
▼大谷の先頭打者本塁打は今季7本目(通算19本目)。日本選手のシーズン7本は、大谷が昨季マークした6本を更新する最多。