大谷翔平、史上3人目の日米通算300号「マイルハイ」敵地でロバーツ監督通算900勝に花添える

ロッキーズ対ドジャース 6回表ドジャース無死二塁、大谷は日米通算300号となる2点本塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

<ロッキーズ7-9ドジャース>◇24日(日本時間25日)◇クアーズフィールド

【デンバー(米コロラド州)25日(日本時間26日)=四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(30)が、ロッキーズ戦に「1番DH」で出場し、2試合連発となる27号2ランを放ち、日米通算300本塁打に到達した。NPBで48本、MLBで252本での大台は、日本人選手では、松井秀喜、福留孝介に続く史上3人目の記録。デーブ・ロバーツ監督(53)の監督通算900勝目に花を添えた。

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はるか西にロッキー山脈が連なり、標高「マイルハイ(約1600メートル)」で打球が飛びやすいとされる敵地クアーズフィールド。山並みに夕日が傾き始めた頃、大谷が常識外の軌道で節目のアーチをかけた。6-3と3点差に詰め寄られた直後の6回無死一塁。左腕ロリソンの時速92・7マイル(約149キロ)の速球に対し、やや詰まりながらも左手で押し込み、ギリギリで左翼フェンスの外へ運んだ。

3階席へ突き刺さるような特大弾ではなく、同地通算5本目で最短となる飛距離114メートルの1発が、日米通算300号となった。飛距離だけでなく、方向、軌道など、誰よりも多様な打球で300本の柵越えを繰り返してきた。芯で捉えた弾丸ライナー、トップスピンがかかった低空弾、バックスピンの効いた高弾道アーチ…。完璧を追い求め過ぎず、多少タイミングがずれても、バットの芯から外れても、ボールを押し込み、大きなフォロースルーが取れるなら柵越えは可能。「究極のアーチスト」に近づいた証しが、こすったような27号2ランだった。

同地では、21年オールスターで、史上初の「二刀流」として「1番投手」でスタメン出場し、勝利投手となった。前日にはホームランダービーにも出場。投げて打ってファンを魅了し「球宴ジャック」。世界のスーパースターとしての足場を固めた。偶然にも、約2年前の23年6月23日には、日米通算200号に到達。なにかと、節目を迎える場所となった。

前日23日に発表された球宴のファン投票中間発表では、依然としてナ・リーグ最多得票を維持。「真夏の祭典」で指揮を執るロバーツ監督は「投手大谷」の登板について否定的で、本塁打競争出場にも「それは翔平に聞いてくれ。私はその件には関与しないよ」と、けむに巻いたが「1番DH」での起用は明言した。「ファンは彼が大好き。ベストの選手だし、球宴で彼を見ることを楽しみにしている」。敵地スタンドのおよそ半分が、ドジャーブルーのユニホームで埋められる光景は、もはや珍しくない。今や全米各地の敵地でも、ブーイングだけでなく、観客の誰もがスマートフォンのカメラを向ける存在になっている。

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