経験のない珍事…5回7失点で勝利投手の菅野智之「初めて」も「こういうのはよろしくない」猛省

<オリオールズ22-8レイズ>◇27日(日本時間28日)◇カムデンヤーズ

オリオールズ菅野智之投手(35)が、経験のない白星を挙げた。初回は3者凡退で立ち上がるも、2回に3本塁打を含む5安打を浴び6失点。カットボール、カーブを捉えられての被弾に「力みが強かった。ああいうイニングをつくってしまうのは自分自身のもろいところ」。4回にも3連打で失点し、ともにメジャーワーストとなる合計9安打、7失点。5回でマウンドを降りた。

ところが、打線が大爆発する。2回に4点、3回に1点と食らい付くと、5回にも3点を奪って8-7と逆転。菅野に6勝目の権利が転がり込んだ。6回以降も3点、4点、7点と追加し、球団史上2位の22得点。6点ビハインドから14点差での勝利は、1901年以降でメジャリーグ史上初。菅野は「長い野球人生でこれだけ点数を取られて勝ちが付いたのは、おそらく初めて」。日本時代も勝利投手となった試合の最多失点は5で、経験のない珍事に目を丸くした。

3回以降は上半身の力を抜くことで、何とか5回までマウンドを守った。「僕ぐらいのキャリアがあって、こういうの(大崩れ)はよろしくない」と反省しつつ「原因は分かっている。課題をつぶしていかないといけないが、そこはつぶせるという手応えはある」と早期修正を誓った。

オリオールズ・マンソリーノ監督代行(0-6から22-8の逆転勝利に)「こんな展開は誰も想像しないよ。先週、彼らが僕らに2回で8点取られた時に、あんな逆転劇(0-8→12-8)を考えてなかったはず。野球は本当にクレイジーなスポーツ。ある意味、詩的だよ」

▼菅野が5回7失点も今季6勝目。菅野の7失点は大リーグ移籍後最多。巨人時代には7失点以上が10試合あったが、その試合で白星は自身初になる。日本人投手が7失点しながら勝利したのは、97年8月1日カブス戦の野茂(ドジャース)07年9月3日ブルージェイズ戦の松坂(Rソックス)09年4月13日レンジャーズ戦の上原(オリオールズ)に次ぎ16年ぶり4人目。なお、8失点以上で勝った日本人投手はまだいない。