749日ぶり白星のドジャース大谷翔平「投げていくごとに自信」一進一退不安も…5回投げ切った

レッズ戦に1番DH兼投手で先発し5回2安打1失点に抑え、749日ぶりの白星を挙げた大谷(撮影・菅敏)

<ドジャース5-1レッズ>◇27日(日本時間28日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)27日(日本時間28日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、749日ぶりの白星を手にした。レッズ戦に「1番DH」で出場し、5回2安打1失点。2度目の右肘手術から復帰後最多となる87球を投げ、9奪三振をマークした。この日、多投したカーブは全球種の26%。メジャーでのキャリア97登板で最も多い極端な配球だった。白星はエンゼルス時代の23年8月8日以来、約2年ぶり。移籍2年目で節目の初勝利を飾った。

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大谷が、投手として勝った。その余韻に浸っている様子はなかった。試合後、汗をしたたらせながら言った。

「前回、前々回、5イニング投げ切りたいなっていう中で球数もかさんでヒットも打たれて、投げ切ることができなかったので、今日改めて5回まで投げ切ったっていうところが1つ、一番いいところかなと」

充実感を得たのは勝ち星よりも役目を全うしたこと。うれしさ以上に、どことなく安心感が漂っていた。

23年9月19日に2度目の手術に踏み切って以来、約2年かかった。その間、「すごく落ち込むっていうことはなかった」。打者で出場を続けながらチームに貢献し、同時並行で着実に前進した。1度目の経験があるからこそ「プラン通りに行かないことの方が多い」と、リハビリで後退することも頭に入れていた。一進一退が続いた一方で、「本当に、元のように投げられるようになるのかなっていう不安みたいなものはありましたけど、投げていくごとに自信も増えていってますし、今日も、そういうプロセスの中の1つ」。少しでも手応えを積み重ねていく作業。その連続だった。

帽子のつばを触り、会釈するように先発マウンドに上がる。その姿に、感謝の気持ちがかいま見える。6月16日に復帰登板を飾ってから約1カ月後、二刀流選手として心構えを明かした。

「試合前も、試合が終わった後も、まずは何事もなく無事に、今日を終えられたことに対して良かったなって。ありがたいなというか(プレー出来るのが)当たり前じゃないっていう気持ちの方が強い」

その思いを日々、かみしめる。だからこそ、この日も「こうやってドジャースで、ドクターもそうですし、トレーナーの人たちも毎日ケアしてもらって、本当にありがたい」と感謝を込めた。

周囲の助けも借りながら、先発としてリハビリの最終段階に入った。レッズ打線に対し、あえてカーブとスプリットを多投した。

「一番最後の段階なので、これがしっかり投げきれれば、自分の中でフルでいけるんじゃないかなっていう自信がしっかり持てる」

5回87球で9奪三振をマークし、最少失点に抑えた。シーズン終盤の9月、そしてポストシーズンへ。勝つための投球が、ようやく整った。

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