<パイレーツ5-3ドジャース>◇4日(日本時間5日)◇PNCパーク
【ピッツバーグ(米ペンシルベニア州)4日(日本時間5日)=斎藤庸裕】首位ドジャースがまさかのスイープ(同一カード全敗)を喫し、優勝マジックが消滅した。ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツを相手に屈辱の3連敗。西地区3位につけるジャイアンツの自力優勝が復活した。「1番DH」で出場した大谷翔平投手(31)は3打数無安打。サイ・ヤング賞候補のポール・スキーンズ投手(23)に完敗した。投打がかみ合わないチームに対し、ベテラン野手のミゲル・ロハス内野手(36)が、強いド軍復活へ熱弁した。
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試合後のクラブハウスは静まり返っていた。シャワーを浴びた大谷は着替えを済ませ、ロッカーの前で携帯電話を眺めながら椅子に座っていた。勝敗の数字上では格下のパ軍に3連敗。地区優勝のマジックも消えた。投打がかみ合わない。チグハグな戦いに、ベテラン野手のロハスが現状を俯瞰(ふかん)して言った。
ロハス 大事なのは、お互いのためにプレーして、野球を楽しむこと。個人的な意見だが、数カ月前に調子を落とし始めてから、プレッシャーやフラストレーションがどんどん積み重なってきた。チームの中で笑顔も減ったし、楽しそうな雰囲気が見えなくなった。
笑顔が少ないのも無理はない。大谷は体調不良で、ここ数日は万全ではない状態が続いていた。勝率5割以下のチームに対して負け越しが続く状況。それでも各選手が、懸命に戦っている。だが、ロハスには気がかりな点があった。
ロハス 打撃面と守備面で別々のチームになってしまっているように見える。“今日は自分が何をしてチームを勝たせるか”と個人として考え、“みんなのために野球をする”ということを少し忘れてしまっているように感じる。
昨季は故障者が出れば代役がカバーし、仮に投手陣が打ち込まれても打者が取り返す全員野球が、ド軍の強みでもあった。ワールドシリーズ中に故障した大谷、シーズン中盤で骨折したベッツ、三男の病気で離脱したフリーマンら上位打線の主力を欠いた状況でも下位打線が活躍し、日替わりでヒーローが誕生する強さがあった。だが、その経験があるから、自信もある。
ロハス 勝たなきゃいけないというプレッシャーを自分たちにかけすぎている。まだ首位にいる。だからこそ、もっと楽しみながらプレーして、少しリラックスする必要があると思う。一体感を持てば、僕らを倒すことは本当に難しい。
技術の鍛錬に加え、エンジョイ・ベースボールと全員野球はどのレベルにおいても勝つための原点となる。シーズンは残り22試合。ロハスが熱い言葉で、連覇を狙うチームを鼓舞した。