マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)が、15日放送のNHK「MUSIC SPECIAL 矢沢永吉 ヤザワ×イチロー~俺たちの失敗~」に出演し、ロックシンガーの矢沢永吉(76)と対談した。
20年ぶりの対談で語り合われたテーマは、俺たちの失敗。矢沢が「失敗を語る。面白いねぇ。失敗だらけだったよ。僕、失敗が結構ありましたよ。たぶん、みんなそうなんじゃないですか」と語ると、イチロー氏は「僕はどちらかというと、失敗がないなという感触なんですよ」と語った。
その理由について「人が見ると、それは失敗だよねっていうことはたくさんあるんですよね」と説明。矢沢から「それってすごくいいですね。だって、人が見たら『それ、ちょっと失敗じゃない?』っていうのを自分では失敗だと思ってなかったわけでしょ?」と聞かれた。
イチロー氏は「僕、そこはロックだったんですよ。やりたいことに向かっていく自分が常にいたので」と回答。矢沢から「素晴らしい」と絶賛された。
さらに「僕とロックのイメージって全くないわけですけど、生き方を振り返った時に『あっ、俺、ロックだな』って思ったんですよ」と言うと、少年時代から振り返りながら話した。
イチロー氏は「小学校3年生の時に毎日練習をする。プロ野球選手になるために毎日練習しなきゃいけないってことを父親と約束するんですけど、友達とも遊べない、野球以外できないんですよ。それって、はたから見ると、『何、その選択? それ、失敗だよね?』から始まってるんです。高校選ぶ時も『いやいや、できるわけないよね』って。学業を捨ててるので、『失敗でしょ』って。プロに入る時もそうです。『お前、できないって。失敗でしょ』って。それで結果を残していく。イチローっていう名前に登録名を変更する。人に覚えてもらうために。結果を残せば、それがリンクしてくるので。最初、笑われたんですよね。大リーグ行く時もそうです。『できるわけないでしょ。失敗だよ』って。もうそんなことばっかりなんです。ずっとそうでした。振り返るとそれが力になってるんですよ。その瞬間は人は失敗、失敗っていう感覚だったと思います。そういう評価でした。でも、僕は突き進みたかったので」と話した。