米大リーグ、スカウトへアマチュア選手の冬期視察禁止期間を設定へ 肘の酷使防止で10月~1月

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米大リーグ機構は今冬、スカウトら球団関係者がアマチュア選手を視察したりデータ収集を禁止する期間を設定する。18日(日本時間19日)、米ESPN電子版のジェフ・パッサン記者が報じた。若い投手が肘を酷使することを防ぐため。対象期間は、高校2、3年生が10月15日から翌年1月15日まで。大学生が11月15日から翌年1月15日まで。

期間中は、球団職員が野球場で視察すること、映像や第三者によるデータを入手することを禁止する。禁止分野は試合、ショーケース(実力を見せるための会)、練習(投球、打撃、捕球、守備)の視察。映像に加え、ボールトラッキング、バットトラッキング、バイオメカニクス関連のデータ収集も禁止される。

違反した場合、罰金や出場停止、最悪の場合は永久資格停止処分となる可能性があり、チーム自体もドラフトや国際アマチュア契約に関する制裁を受ける可能性がある。既に30球団に通告された文書には「MLBは選手たちがこの期間を、全力を求められる高強度活動に費やすのではなく、休養、回復、次シーズンに向けたトレーニングのために使うことを推奨する」と記載されている。

今回の決定の背景には、通年のプレーが長期的な故障リスクを高める研究がある。アメリカン・ジャーナル・スポーツ・メディシン誌の調査によると、23年のMLBコンバイン(ドラフト前の実力披露用の練習会)では、参加した投手の80%以上が尺骨側副靱帯(じんたい)に異常を抱えておいた。この靭帯が断裂するとトミー・ジョン手術が必要になる。また投手の4分の3が、肩に断裂を抱えていたという。