大谷翔平、自己最多55号 進化と充実の二刀流復帰シーズン 最高の状態でPSへ「チーム一丸」

マリナーズ対ドジャース 7回表ドジャース2死、中越えに55号ソロ本塁打を放つ大谷(撮影・菅敏)

<マリナーズ1-6ドジャース>◇28日(日本時間29日)◇Tモバイルパーク

【シアトル(米ワシントン州)28日(日本時間29日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が自己最多を更新する55号ソロを放ち、最高の状態でシーズン最終戦を終えた。マリナーズ戦に「1番DH」で出場し、5打数3安打2得点。今季限りでの現役引退を表明している左腕クレイトン・カーショー投手(37)のシーズン最後の登板に花を添えた。3年連続リーグ本塁打王は逃したが、3年連続のMVP獲得は濃厚。ポストシーズン(PS)初戦、30日(同10月1日)から始まるレッズとのワイルドカードシリーズへ準備を整えた。

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メジャー8年目のレギュラーシーズンを締めくくる一撃が、高々と上がった。大谷は7回2死の第4打席、左腕スパイアーの95・1マイル(約153キロ)直球を捉えた。敵地を一斉に沸かせた自己新記録の55号アーチ。力強い打球をセンター左へたたき込んだ。本塁打王のタイトルにはあと1本及ばずも、昨年の54本塁打を超えるキャリアハイ。5連勝で終えた試合後、中継局のインタビューで言った。

「それだけ打てればチームが勝つ確率も上がると思いますし、今日は今日として、まず自分のベストを更新できたっていうのはいいこと。また明日から切り替えて、ポストシーズンに向けて頑張りたい」

PSへ向け、気を抜くことはない。ただ、自己最多を更新したことには少なからず、充実感があった。打者専念だった昨年と違い、今季は二刀流復帰で投手としても登板を重ねた。その上で、自分超えを果たしたことの意味は大きい。また、左腕との対戦に限れば、2球で2ストライクと追い込まれてからの3球目を本塁打としたのは自身初。データ上では圧倒的に不利な状況でも進化を示した。

7月はやや状態を落としたが、8月と9月はともに打率3割超え。今月は10本塁打をマークし、ロバーツ監督からは「彼はポストシーズンモードに入っている。9月の内容はファンタスティックだった。打席の質も、マウンド上での雰囲気も違う。だから記録を更新したことにも驚きはない」とたたえられた。

この日は3安打で、ベテラン左腕カーショーのシーズン最終登板を勝利で飾った。試合後のインタビューでは「3つヒットを打って、いい感覚でポストシーズンを迎えられる」と前向きに語り、こう続けた。「本当に最後の最後までチーム一丸になって戦いたいですし。このシアトルでの3戦も素晴らしい内容で終わってると思うので、この勢いをポストシーズンにぶつけたい」。昨年に続くワールドシリーズ制覇まで、あと13勝。連覇をかけた本番の戦いが、いよいよ始まる。

▼ドジャース大谷がレギュラーシーズン最終戦で55号。最終戦での本塁打は21年以来2度目、55本は昨年の自己最多、球団記録の54本を更新した。球団所属初年度から2年間合計109本は、20-21年ルース(ヤンキース)の113本に次いで、01-02年A・ロドリゲス(レンジャーズ)と並ぶ2位。1番打者としては史上最多を更新する今季51本目。2位の23年アクーニャ(ブレーブス)に10本差をつけた。

▼カーショーが公式戦で現役最終登板。今季の大谷はカーショーが先発した試合に本塁打が多く、23試合で12本目。2番目は山本の先発試合で8本だが、チーム最多30試合に先発している。大谷本人の先発試合では4本。

大谷翔平、最終戦で自己新55号も3年連続の本塁打王逃す シュワバーに1本差届かず/詳細