<ナ・リーグ・ワイルドカードシリーズ:カブス3-1パドレス>◇第3戦◇2日(日本時間3日)◇リグリーフィールド
【シカゴ(米イリノイ州)2日(日本時間3日)=四竈衛】対戦成績1勝1敗で迎えた第3戦は、カブスがパドレスを振り切り、ワイルドカードシリーズを突破した。「5番右翼」で出場した鈴木誠也外野手(31)は、パ軍先発ダルビッシュ有投手(39)から左翼線二塁打を放ち、先制機につなげた。カ軍は4日(同5日)からの地区シリーズ(5回戦制)で中地区覇者のブルワーズと対決する。
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試合の分岐点となった一打を放った鈴木は、シャンパンの匂いが充満するクラブハウスで勝利の味を満喫した。2回無死一塁。パドレス・ダルビッシュの内角へのカットボールをコンパクトに振り抜き、左翼線を破る二塁打で絶好機を演出した。続く6番ケリーは死球で、7番クローアームストロングが中前に先制打でダルビッシュは交代。さらに、押し出し四球で鈴木が2点目のホームを踏んだ。ポストシーズン特有の早期継投策とはいえ、実質的にKOするひと振りで先制の2点を呼び込んだ。
「昔から見てる方ですし、僕にとってはすごい偉大な先輩。そういった人と、こういう世界で勝負できるっていうのも、夢みたいです。こういうポストシーズンでまた対戦できるっていうのはすごい特別なことなので、一生忘れないと思います」
今季は球宴後に下降線をたどった一方、9月終盤に本来のスイングを取り戻した。この日の一打で、10試合連続安打&8試合連続長打。だが、鈴木自身、個人成績は眼中にない。「もう失うものもないですし、出てるチームもみんな強い。お祭りじゃないですけど、打った、打たないは関係なく、とにかくチームが勝つように、いい仕事ができるようにと思ってやっていたので、何とか勝ち切れてよかったなと思います」。初のポストシーズンながらも独特の緊迫感を肌で感じ、「お祭り」ムードでプラスの力に変えてきた。
地区シリーズの相手は同地区の覇者ブ軍。「ずっと対戦してるチーム。素晴らしいのも分かってますし、現にリーグでもすごく強いチーム。どんどんどんどん攻撃的にいって、また勝ってシャンパンファイトができるように、引き続き頑張りたいなと思います」。カ軍も鈴木個人も、名実ともにチャレンジャー。本来の力強いスイングを取り戻した鈴木が、攻撃的に振り続ければ、おのずと3度目の美酒にも手が届く。