大谷翔平PSで初二刀流「楽しみ」フィラデルフィアの印象に「チーズステーキがおいしい」

地区シリーズフィリーズ対ドジャース 前日会見に臨むドジャース大谷(撮影・菅敏)

【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)3日(日本時間4日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(31)が、強豪フィリーズとの地区シリーズ初戦で先陣を切る。4日(同5日)の第1戦で先発し、ポストシーズン(PS)での二刀流は史上初。前日会見では「楽しみ」と心境を明かし、フィラデルフィアの印象については、名物の「チーズステーキがおいしい」と語った。ロバーツ監督は佐々木朗希投手(23)をクローザーとして起用する見通しで、大谷-佐々木の日本人リレーにも注目だ。

   ◇   ◇   ◇

大谷は落ち着き払っていた。シリーズ前日会見、PSで初の投打二刀流へ向けて「すごく楽しみにしています」。心を躍らせる一方で、本音ものぞかせた。

「緊張することもあるとは思いますけど、シーズンこれまで戦ってきて、また明日プレーできるっていう喜びを感じてますし、健康でプレーできる状態を迎えられれば、それは自分にとって幸せなこと」

打者ではさほど感じない緊張が、マウンドに上がれば出てくる。それでも、二刀流として戦えることへのありがたみが上回る。「こういうところで、こういう舞台で、素晴らしい相手に対して投げられることにまず感謝したい」と語った。

連覇を狙うド軍にとっては、強豪フィリーズとの地区シリーズが大きなヤマ場となる。その初戦を任された大谷。9月16日に本拠地で対戦した際には5回無安打無失点と圧倒したが、気を緩めることはない。リーグ本塁打王シュワバー、MVP2度のハーパーら強打者との再戦へ「お互いに前回の対戦を通して、自分をどう攻めるか、相手をどう攻めるかを勉強して、明日の試合に臨むと思います」と意気込んだ。

熱狂的なファンが集う敵地フィラデルフィア。大ブーイングも予想されるが、それをポジティブに捉える強みがある。シチズンズバンク・パークの印象について「他の球場に比べて素晴らしい熱量があるなとは感じます」とコメント。続けて「クラブハウスのチーズステーキがすごくおいしい」と笑った。同地では薄切り牛肉とタマネギに、とろとろチーズを混ぜたサンドイッチが名物。さりげない一言で、明るい話題に変えてしまった。

前日練習ではキャッチボールからシャドーピッチングを行い、初登板となる敵地のマウンドで感覚を確認した。軽めの短距離ダッシュで調整を終えると、引き揚げる際にリリーフ左腕スコットと肩を組み、豪快に笑った。シリーズの行方を左右すると言っても過言ではない初戦。「僕らはワイルドカードから勝ち上がってきている立場なので、挑戦する気持ちを持って、素晴らしいチームを相手に自分たちの野球をできれば十分に勝機ある」。PSで史上初、二刀流の新たな歴史が刻まれる。